西夏王陵

概況：
西夏王陵（西夏陵）は、寧夏回族自治区銀川市の西約30キロメートルに位置する、11世紀から13世紀にかけて党項族が建立した西夏王朝の陵墓遺跡群です。2025年7月にユネスコの世界遺産に登録された、中国現存で最大規模、地面の遺跡が最も完璧に保存された帝王陵園の一つであり、「東方のピラミッド」とも称されます。総面積は約50平方キロメートルに及び、9基の帝王陵、271基の陪葬墓、大規模な建築遺跡や防洪工程遺跡などが分布しています。陵園の建造様式は唐宋の帝陵を継承しつつ、仏教建築の影響を受け、漢族文化、党項民族文化、仏教文化が見事に融合した独自の形態を形成している点が最大の特徴です。

見所：
西夏博物館：西夏王朝の歴史、政治、文化を系統的に学べる専門博物館で、2000点以上の文物や西夏文碑刻などを展示しています。
3号陵（泰陵）：各観光ルートに含まれる中心的な帝陵遺跡で、陵塔や献殿基址などの構造を間近で観察でき、西夏陵の布局と歴史の重みを実感できます。
デジタル体験プロジェクト：3D/4D映画やVR体験「神秘的な西夏陵」、XR体験「西夏尋踪」など、没入型の技術で歴史探検を楽しむことができます。
木活字印刷体験館：古代中国四大発明の一つである活字印刷術を自ら体験でき、千年の知恵に触れる貴重な機会を提供します。
双陵（裕陵と嘉陵）：陵園南区に位置する最大の陵墓で、帝陵の等級の違いを対比して観察できるエリアです。

入場料：
大人券（入場料＋園内交通機関）：88元
学生券（入場料＋園内交通機関）：54元
＊2025年7月12日から11月30日までの期間、毎週月曜日と水曜日は全国の観光客に対して初道入場券が無料となります（法定休日を除く）。その他、高齢者、児童、軍人、障害者などに対する免票・割引政策もあります。西夏王陵(xī xià wáng líng)シー シァ ワン リンThe Mausoleums Of Western Xianハイシーズン（4月1日～10月31日）：8:00～17:30（入園は17:00まで）
ローシーズン（11月1日～翌年3月31日）：9:00～17:00（入園は16:00まで）住所：
寧夏回族自治区銀川市西夏区賀蘭山東麓
公共交通機関：
銀川市の新月広場または森林公園北門から発車する観光直通バスを利用できます。新月広場発は8:40、森林公園発は9:10で、帰りのバスは16:00に景区を出発します。片道料金は15元です。
市街地から708路バス（閩寧商貿センター～銀川駅東広場）に乗車し、「西夏王陵」バス停で下車します。運行時間は7:10から18:00までで、料金は8元です。景区は実名制での入場となっていますので、有効な身分証明書（パスポートなど）を必ずご持参ください。 園内は広大ですので、観光バスを効果的に利用することをお勧めします。歩きやすい靴でお越しください。 火気の使用は厳禁です。可燃性・爆発性物品、危険物、管制刀器、ペットの持込みはご遠慮ください。 貴重品は各自で管理し、展示されている文物や遺構には触れないようお願いします。 自然環境と文化遺産を守るため、ゴミは指定された場所に捨て、静かに観覧してください。