倒淌河

概況：
倒淌河は青海省海南蔵族自治州共和県にある、東から西へ流れることで知られる珍しい河川です。全長は約40キロメートルから60キロメートルで、日月山の西麓にある察汗草原に源を発し、青海湖に注いでいます。標高約3300メートルの高地に位置し、その名前は「天下河水皆向东、唯有此溪向西流」という特徴に由来します。地殻変動により日月山が隆起したことで流れの方向が変わり、現在の姿になったと言われています。また、この川には文成公主が吐蕃へ嫁ぐ途中、故郷を思い涙を流し、その涙が河となったという美しい伝説も残されています。河の水は一年中澄み切っており、草原に輝く帯のように美しい景観を楽しむことができます。

見所：
東から西へ流れるという珍しい河川の特徴を間近で観察できます。
チベット民族衣装の無料試着と写真撮影が体験できます（衣装の品質については評価が分かれます）。
景区内にはテントや経幡（タルチョ）、マニ堆があり、チベットの雰囲気を感じられます。
文成公主にまつわる伝説や、地域の歴史・文化を紹介する展示もあります。

入場料：40元倒淌河(dǎo tǎng hé)ダオ タン ホーDaotangheハイシーズン（4月1日～10月31日）：8:00〜18:00
ローシーズン（11月1日～3月31日）：8:00〜17:00
住所：青海省海南蔵族自治州共和県西倒一級公路附近
公共交通機関：西寧市から青海湖方面行きの長距離バスに乗車し、倒淌河鎮で下車します。倒淌河鎮は西寧から青海湖へ向かう途中にあり、109国道と214国道の分岐点に位置しています。なお、倒淌河景区へ直接アクセスする定期の公共交通機関は限られているため、現地でのタクシー利用や、ツアーに参加する方法が一般的です。景区は私人によって運営されており、学生割引などの優待券は基本的にありませんので、ご了承ください。 チベットの文化と信仰を尊重し、マニ堆など宗教的な施設には登ったり触ったりしないようにしましょう。 高原地域のため、天候が変わりやすく、日差しも強いです。日焼け止めや防寒対策を十分にお勧めします。 景区内のヤクは繋がれている場合が多く、写真撮影用であることを理解した上で、安全に配慮して体験してください。