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莱州天柱山

概況:
莱州天柱山(正式には平度天柱山)は、山東省青島市平度市北部、大沢山脈に属する標高約280メートルの山です。その名の通り「孤峰秀峙、高冠霄星、拔地而起、如柱擎天」(孤高に聳え立ち、星を冠し、地から抜け出て天を支える柱の如し)という特徴的な山容から名付けられました。古くは高宝山とも呼ばれ、「神窟仙宅」と称される仙境として、秦始皇や漢武帝も訪れたと言われています。しかし、天柱山がこれほど有名になった最大の理由は、山上に残る北魏から北斉にかけての貴重な摩崖石刻、特に書道家・鄭道昭とその子・鄭述祖による書跡にあります。これらの石刻は「雲峰石刻」の一部を成し、1988年には雲峰山、大基山の摩崖石刻と共に第三批全国重点文物保护单位に指定されました。山は岩肌が露出した独特の景観で、草木は少なく、周囲に高い山がないため、ひときわそびえ立つ姿は壮観です。

見所:
書法史上極めて重要な「鄭文公碑(上碑)」。北魏の鄭道昭が父・鄭羲の功德を称えて511年に刻んだ碑で、高さ3.5メートル、幅1.5メートル、881字からなります。その書体は篆書、隷書、草書の趣を兼ね備え、「北魏の書の冠」と称賛されています。
鄭道昭による四言詩「東堪石室銘」。山頂東側の天然石室に刻まれており、清朝の書家・包世臣が「楷隷之極」と評した高い芸術性を誇ります。
「此天柱之山」「荥阳郑道昭上游天柱下息云峰」など、鄭道昭による力強い大字の題刻。
奇岩怪石が連なる独特の山容と、頂上からの眺望。まさに「天を支える柱」を実感できる景観です。
現代の著名な芸術家・劉海粟氏が89歳の時に揮毫した「瑰玮博达,绝壁生辉」の題字碑も見所の一つです。

入場料:無料
中国語名:
莱州天柱山(lái zhōu tiān zhù shān)
莱州天柱山の観光時間:
ハイシーズン(3月22日~9月22日):7:00〜21:00
ローシーズン(9月23日~次年3月21日):8:00〜19:00
莱州天柱山へのアクセス:
住所:
中華人民共和国 山東省 青島市 平度市 大沢山鎮 北隋村北
公共交通機関:
公共交通機関でのアクセスは便が限られます。一般的には、まず青島市または潍坊市から長距離バスで平度市街地へ向かい、平度から現地行きのバスやタクシーを利用する方法が考えられます。最も便利なのはレンタカーやタクシーを利用した自驾旅行です。主要道路からのアクセス経路としては、済青高速道路を利用し、平度インターチェンジで降りた後、標識に従って大沢山鎮、北隋村方面へ向かいます。
注意事項:
山内の摩崖石刻は国宝級の文化財です。絶対に触れたり、傷つけたりしないよう、大切に見学してください。
山頂付近は風が強く、気温が低くなる場合があります。季節を問わず、防寒着や風除けの上着を一枚持参することをお勧めします。
登山道には岩場や階段があります。スニーカーやトレッキングシューなど、歩きやすい靴でお越しください。
山内に売店や飲食店はほとんどありません。飲料水や軽食はあらかじめ準備しておきましょう。
開放時間が季節により異なりますので、訪問前には最新情報を確認することをお勧めします。
自然保護区内です。ゴミは必ずお持ち帰りください。また、指定された登山道以外には立ち入らないようお願いします。
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