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泰山玉皇頂

概況:
泰山玉皇頂(ぎょくこうちょう)は、中国山東省泰安市にある泰山の主峰の頂上に位置し、標高1545メートルを誇る泰山の最高地点です。古くは「太平頂」や「天柱峰」とも呼ばれ、峰頂に建つ玉皇廟(玉皇大帝を祀る廟)に因んで現在の名が付けられました。ここは古代より帝王が天を祀る「封禅」の儀式が執り行われた聖地であり、秦始皇を始めとする多くの皇帝がこの地を訪れたと伝えられています。玉皇廟は泰山で最も高い場所に建つ廟宇で、山と一体となるような建築様式が特徴です。頂上からは「旭日東昇」や「黄河金帯」といった泰山の雄大な奇観を望むことができ、まさに「五岳独尊」の風格を体感できる場所です。杜甫の詩「会当凌絶頂、一覧衆山小」の境地を実感できる、泰山登山の最終目的地とも言えるでしょう。

見所:
峰頂に建つ「玉皇廟」は、泰山で最も高い場所にある廟宇です。本殿には玉皇大帝の銅像が祀られ、「柴望遺風」の扁額が掲げられています。
廟の前にある「極頂石」は、泰山的最高地点を示す印です。石の周りは柵で囲まれており、その上に「泰山極頂」と刻まれた碑が立っています。
極頂石の西北にある「古登封台」の碑刻は、ここが歴代帝王が泰山で封禅の儀式を行い、天を祭った壇の跡であることを示しています。
玉皇廟の東側にある「迎旭亭」は、泰山で朝日を観賞する絶好のスポットとして知られています。
玉皇廟の西側にある「望河亭」からは、天候が良ければ遠くに黄河が金色の帯のように輝く「黄河金帯」の絶景を望むことができます。
廟の前に立つ高さ約6メートルの「無字碑」は、秦始皇または漢の武帝が建立したと伝えられる謎多き石碑で、その由来について今も議論が続いています。

入場料:玉皇頂単体の入場料はなく、泰山風景名勝区の入場料に含まれています。泰山の入場料は季節によって変動しますが、参考としてハイシーズンの大人料金は115元です。
中国語名:
泰山玉皇顶(tai shān yù huáng dǐng)
泰山玉皇頂の観光時間:
ハイシーズン:5:00〜23:00(紅門入口からの徒歩登山ルートの場合)
ローシーズン:情報が確認できなかったため、現地または公式情報でご確認ください。
※玉皇頂自体は24時間立ち入り可能な場合もありますが、泰山景区への入場および登山ルートの利用可能時間は入口や交通手段(バス、索道)によって異なります。最新の情報は訪問前に必ずご確認ください。
泰山玉皇頂へのアクセス:
住所:
山東省泰安市泰山区紅門路54号泰山風景名勝区内
公共交通機関:
泰安市の中心部からアクセスする場合、最も一般的なのは「泰山駅」(通常の鉄道駅)から出発する方法です。駅前広場から3路バスに乗車し、「紅門」バス停で下車すると、そこが徒歩登山の起点となります。
高速鉄道の「泰安駅」から訪れる場合は、駅前から61路観光専用バス(料金5元)に乗り、「紅門」または「天外村」で下車します。車内は約40分です。
「天外村」入口からは、景区内バス(片道35元)を利用して中天门まで移動し、そこから索道(ロー
注意事項:
玉皇頂は標高が高く、特に朝晩は市街地と比べて気温が大幅に低くなります。
日没後や早朝の日出観賞時は、防寒着(ダウンジャケットやフリースなど)が必須です。
山頂で軍大衣(軍用コート)をレンタルすることもできますが、混雑時は品切れになる可能性があります。
日出を観賞する場合は、良い場所を確保するために早めに到着する必要があります。特にハイシーズンは大変混雑します。夜間登山(夜爬)を計画される方は、懐中電灯(山下で購入可能)を忘れずにご準備ください。
泰山の登山道、特に「十八盤」は非常に急な階段が続きます。ご自身の体力に合わせて計画を立て、無理をしないようにしましょう。途中で休憩を取り、水分と高カロリーの軽食(チョコレートなど)を補給することをお勧めします。
頂上付近の玉皇廟や碑刻などは重要な文化財です。指定された場所以外には立ち入らず、文物に触れたり傷つけたりしないよう、マナーを守って見学しましょう。
山頂の飲食店や宿泊施設(神憩賓館など)は限られており、価格も高めです。必要に応じて軽食や飲料水を携帯するか、価格を理解した上で利用されると良いでしょう。ゴミは必ずお持ち帰りください。

泰山玉皇頂の写真

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