馬超墓

概況：
馬超墓（ばちょうぼ）は、中国陝西省漢中市勉県の定軍山（ていぐんざん）付近、武侯鎮継光村に位置する、三国時代の蜀漢の名将・馬超（字は孟起）の墓地と廟祠です。蜀漢の章武2年（西暦222年）、驃騎将軍として陽平関を鎮守していた馬超が病没し、この地に葬られたと伝えられています。その後、227年に北伐の途上にあった諸葛亮がこの墓の前を通り、馬超の弟である馬岱に喪服を着せ、自ら祭礼を行って将士の士気を高めたという故事も残されています。現在見られる廟祠の建築群は主に清代の様式で、「前祠後墓」、つまり前方に祠堂、後方に墓塚が配置される構造をしています。敷地面積は約20～30余畝で、山門、影壁、正殿、東西廂房、そして漢恵渠に架かる「風雨橋」を経て墓地区に至ります。墓塚は漢代の「覆斗型」で、周長約90メートル、高さ約8メートルあり、清代の陝西巡撫・畢沅によって建立された「漢征西将軍馬公超墓」と刻まれた石碑が立ちます。1992年には陝西省第三批省級重点文物保護単位に指定され、三国歴史ファンや歴史探訪者にとって重要な史跡となっています。

見所：
まずは、廟の中心となる「正殿」です。明代万暦年間に造られたとされる馬超の塑像が祀られ、その左右には家臣の龐徳と弟の馬岱の像が立ち並びます。堂内には「信著北土」と書かれた扁額が掲げられています。
正殿の両側にある「一世之杰殿」と「兼資文武殿」では、馬超の生涯を紹介する展示や、曹操と劉備の漢中争奪戦に関する展示を見学できます。
前区画と墓地区画を隔てる「漢恵渠」に架かる「風雨橋」は、両エリアを結ぶ石橋で、周囲の田園風景と調和した風情ある景観を見せています。
後方の墓地区にある「馬超墓塚」は必見です。漢代の典型的な形式である覆斗型の墳丘は迫力があり、清の乾隆年間に建立された墓碑が往時の威容を今に伝えます。
108国道沿いには、2002年に建立された馬超の石像も立ち、訪れる人々を出迎えます。

入場料：
大人の入場料は10元です。
学生や高齢者などに対する具体的な割引情報は、提供された検索結果からは明記されていません。現地でご確認ください。马超墓(mǎ chāo mù)季節により開園時間が異なります。
ハイシーズン（3月1日～11月30日）：09:00 〜 17:30（入場は17:00まで）。
ローシーズン（12月1日～次年2月28日）：09:00 〜 17:00（入場は17:00まで）。住所：
中華人民共和国 陝西省 漢中市 勉県 武侯鎮 継光村（108国道沿い）。
公共交通機関：
漢中市街地からは、漢中汽車站（バスターミナル）で勉県行きのバスに乗車します。
勉県に到着後、県内バス3路に乗車し、「馬超墓」で下車します。
または、勉県駅やバスターミナルからタクシーを利用することもできます。武侯祠からも約1キロメートルと近いです。廟祠と墓域は静粛な歴史的文化財保護区域です。大声での会話や走り回ることはお控えください。 展示されている塑像、石碑、建築物など、すべての文化財に触れたり、傷つけたりしないよう、大切に見学してください。
境内には石段や橋など、多少の段差があります。歩きやすい靴でお越しください。 ゴミは各自でお持ち帰りいただくか、指定のゴミ箱に捨て、清潔な環境を保ちましょう。
特に夏季は蚊が多い可能性があります。虫除け対策をしておくと快適です。
最新の入場料金や開放時間、臨時の休館情報については、訪問前に現地の案内でご確認されることをお勧めします。