古陽平関

古陽平関は、中国陕西省汉中市勉県武侯鎮蓮水村に位置する、三国時代の重要な関所と古戦場です。漢中盆地の西の玄関口に当たり、「蜀の咽喉」「漢中の門戸」と称される険要の地でした。その歴史は古く、前漢の蕭何によって築かれたと伝えられています。三国志の舞台として有名で、張魯による漢中制圧、曹操と劉備による激しい争奪戦が繰り広げられ、諸葛亮の北伐時には本営が置かれるなど、数々の歴史的ドラマを見守ってきました。現在は省級文物保護単位に指定され、修復された城壁が往時の面影を伝えています。

見所：
三国時代の要衝としての歴史的価値と戦略的重要性。
修復された全長約300メートルの城壁と、城楼、南北の角楼。
関所から眺める漢江と、対岸の走馬嶺（張魯城跡）を含む雄大な自然景観。
関所近くの臥龍崗にある、諸葛亮が書を読んだと伝えられる「諸葛亮読書台」跡。
周辺に広がる「荷塘月色」エリアの蓮池や、三国故事を描いた壁画が続く「金牛老街」など、整備された観光スポット。

入場料：無料（※施設や特定エリアにより別途料金が発生する可能性があります）



古阳平关(gǔ yáng píng guān)ハイシーズン：7:30〜17:30
ローシーズン：8:00〜17:00住所：陝西省漢中市勉県武侯鎮蓮水村
勉県内からタクシーをご利用いただくのが便利です。また、S309号線、G108号線、京昆線沿いの「古陽平関」バス停が最寄りとなります。遺跡は貴重な文化財です。城壁への落書きや、磚（レンガ）を傷つける行為は固くお控えください。
景観を守るため、ゴミは必ず指定の場所に捨て、環境美化にご協力ください。
城壁上など高所では、足元に十分注意して安全に見学してください。
周辺は田園地帯です。農作物や私有地には立ち入らないようお願いします。
現地の案内標識や規定を守り、マナーある観光をお楽しみください。