広済寺

概況:
広済寺は、中国山西省臨汾市洪洞県にある「洪洞大槐樹尋根祭祖園」という観光地の内部に位置する、歴史と伝説に彩られた寺院です。唐の貞観2年(西暦628年)に創建され、当初は洪洞城内の永安里にありましたが、金の承安年間に現在の賈村の汾河畔に移されました。この寺院は、明の洪武から永楽年間にかけて行われた、中国史上最大規模の組織的移民「洪洞大槐樹移民」の出発地として、特に有名です。当時、政府はこの広大な寺院の境内を移民の集合・手続き拠点として利用し、多くの人々がここから全国各地へと旅立っていきました。そのため、今日では海内外の華人、特に移民の子孫にとって、祖先を偲び、ルーツを探る「根祖文化」の聖地として深く敬われています。寺院自体も、かつては「寺院宏大,僧众济济,香火旺盛(寺院は広大で、僧侶が多く集い、香火が盛んだった)」と伝えられるほど栄えていました。

見所:
・移民签发処(移民手続き所)の再現展示:広済寺の西廂房は、当時の「大明洪洞移民签发処(大明洪洞移民手続き所)」として使われていた場所です。現在は当時の様子を再現した展示があり、移民たちが名簿に登録され(登記造冊)、旅費(川資)を受け取り、移住証明書(遷民憑照)を発行されるまでの厳粛な光景を目にすることができます。公案(役人の机)の上には、当時の公文書や、白・赤・黒の令签(命令札)などが置かれ、歴史の重みを感じさせます。
・シンボル「古大槐樹(古い大槐の木)」:山門の左側には、かつて「樹身数围,阴遮数亩(樹幹は数人が囲み、木陰は数畝にも及んだ)」と形容された大きな槐(エンジュ)の木がありました。移民たちはこの木の下で別れを惜しみ、その姿を最後の望郷のシンボルとして心に刻んだため、「問我祖先在何处,山西洪洞大槐树(我が祖先はどこにいるかと問えば、山西の洪洞大槐樹)」という民謡が生まれました。現在は、二代目、三代目の槐の木がその思いを引き継いでいます。
・伝統的な寺院建築と仏像:天王殿、大雄宝殿、三聖殿、法堂、鐘鼓楼など、整然とした伽藍配置を見ることができます。天王殿には笑顔の弥勒菩薩とそれを守護する韋駄天、そして四方を守る「風調雨順」を象徴する四天王が祀られています。山門前の影壁には「南無阿弥陀仏」の文字が掲げられています。
・金代の石経幢:広済寺の旧跡から残る貴重な文化財で、精巧な彫刻が施された石造りの経塔です。かつての広済寺の繁栄を今に伝える静かなたたずまいを見せています。

入場料:
広済寺単体の入場料金は明記されていません。この寺院は「洪洞大槐樹尋根祭祖園旅游景区」の内部施設の一つとなっています。同景区の入場料は、大人でハイシーズン80元、ローシーズン60元となっています。6歳以下または身長1.2メートル未満の児童、65歳以上の高齢者、軍人、障害者などは、証明書提示で無料となる場合があります。
中国語名:
广济寺(wú yīng wén guǎng jì sì)
中国語名の読み方:
ウー イン ウェン グァン ジ スー
英語名:
Guangjisi
広済寺の観光時間:
ハイシーズン:7:00〜19:30
ローシーズン:8:00〜18:00
※洪洞大槐樹尋根祭祖園全体の開放時間に準じます。季節や状況により変動する可能性がありますので、訪問前の確認をお勧めします。
広済寺へのアクセス:
住所:
山西省臨汾市洪洞県大槐樹鎮賈村西側、洪洞大槐樹尋根祭祖園旅游景区内。
公共交通機関:
洪洞県城内からは、1路、3路、5路などの市内バスを利用して「大槐樹公園」バス停で下車するのが便利です。
最寄りの鉄道駅は「洪洞西駅」(高速鉄道駅)です。駅からは26路バスに乗り「人民医院」で下車し、5路バスに乗り換えて「洪洞大槐樹景区」バス停で下車します。
注意事項:
広済寺は洪洞大槐樹尋根祭祖園の一部ですので、景区の入場券が必要です。景区内は広大ですので、ゆとりを持ったスケジュールで訪れることをお勧めします。 移民签发処など、歴史的展示物には手を触れないようにしましょう。フラッシュを使用した撮影は禁止されている場合があります。 特に清明節(4月初旬)や中元節(旧暦7月半ば)などの祭祖の時期は、大変混雑します。静かに参拝・見学したい方は、平日やこれらの時期を外して訪れると良いでしょう。 ご自身の家系や姓氏に興味がある方は、景区内の「根祖文化部」で家譜(家系図)に関する相談ができる場合があります。

広済寺の写真

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