王建墓

概況:
王建墓(永陵)は、成都市の中心部、一環路と撫琴西路の交差点近くに位置する、五代十国時代の前蜀を開いた皇帝・王建の陵墓です。史書では「永陵」と称され、1940年に防空壕建設中に偶然発見され、1942年から本格的な発掘が行われました。中国で唯一、地表の上に築かれた皇帝陵墓として知られ、その特異な構造と保存状態の良さから、建築史上でも高い評価を受けています。発掘は戦時中という困難な状況下で行われましたが、当時の中国を代表する考古学者たちによって科学的に行われ、郭沫若からも「中国学界に極めて偉大な貢献をもたらす」と称賛されました。現在は「成都永陵博物館」として整備され、国宝級の出土文物とともに、唐から宋へと続く華やかな文化を今に伝える重要な史跡となっています。

見所:
永陵地宮(王建墓室):中国唯一の地上皇陵の内部です。前室、中室、後室からなる石造りの墓室は、精密な測量に基づいて建てられ、千年以上経た今も堅固に残っています。2022年には照明が全面改修され、暖かい光で文物の細部までがより美しく、はっきりと鑑賞できるようになりました。
二十四伎楽石刻:中室の棺床を囲むように彫られた、22人の楽伎と2人の舞伎からなる浮き彫りです。琵琶、箏、笙、羯鼓など20種類23点の楽器を奏でる姿が生き生きと表現されており、唐代から五代にかけての宮廷楽隊の編成を完全な形で伝える中国唯一の音楽史の至宝です。この楽隊は、漢民族の伝統楽器に加え、シルクロードを経てもたらされた外来楽器も含まれており、当時の成都が国際的な音楽文化の交差点であったことを物語っています。
王建石造像:後室に安置されている王建の肖像石刻です。玉帯を締め、平服姿で座る姿は非常に写実的で、現存する中国で唯一、文献で確認できる皇帝の写生石像と言われています。その優れた彫刻技術は、五代十国時代の四川における石刻芸術の最高水準を示しています。
出土文物と展示:かつては四川博物院に保管されていた玉大帯(玉帯)、謚宝、哀冊などの国宝級文物が、博物館の新館「総合館」で展示されることがあります。特に謚宝は、王建の干支(うさぎ)に因んだ「兎頭龍身」という珍しい形をしており、皇帝の権威を象徴する貴重な品です。博物館ではこれらの文物を通じて、前後蜀の歴史と文化を詳しく紹介しています。

入場料:
永陵文物保護区(地宮エリア):大人 20元。
永陵公園(庭園エリア):無料。
※学生(全日制大学生以下)、60歳以上の高齢者、障害者、現役軍人等は、規定の身分証明書提示により優待(無料または半額)が受けられます。
中国語名:
王建墓(wáng jiàn mù)
中国語名の読み方:
ワン ジェン ムゥ
英語名:
Wangjian Tomb
王建墓の観光時間:
永陵文物保護区(博物館・地宮):通年 8:00〜18:00(最終入場は17:00頃)。 永陵公園(庭園エリア):通年 6:30〜22:00。
王建墓へのアクセス:
住所: 四川省成都市金牛区永陵路10号。
公共交通機関: 地下鉄:2号線「通惠門」駅または5号線「撫琴」駅が最寄りです。いずれも下車後、徒歩約10分〜15分です。 バス:「永陵路」または「永陵公園」バス停で下車します。30路、48路、54路、163路、341路など多くの路線が利用できます。 タクシー/シェアサイクル:「成都永陵博物館(南門)」を目的地に設定すると便利です。
注意事項:
地宮内は国宝級の文化財が保存されている重要な区域です。静かに鑑賞し、大声での会話や走り回る行為はお控えください。 撮影はフラッシュや三脚を使用せず、可能な限り許可を得て行ってください。特に石刻や文物への強い光は劣化の原因となりますので、ご注意ください。 墓室内は通路が狭く、階段もあります。足元に十分注意し、順路に沿って見学してください。最新の照明設備により暗がりはなくなりましたが、ゆっくりと安全にお進みください。 貴重な文化財である石像や浮き彫りには、手を触れたり、傷つけたりしないよう、ご協力をお願いします。 園内全体が禁煙です。また、ゴミは必ず指定の場所に捨て、美しい歴史的環境を守りましょう。

王建墓の写真

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