白玉寺

概況:
白玉寺は、四川省甘孜チベット族自治州白玉県の県城を見下ろす白玉山(北坡とも)に位置する、蔵伝仏教寧瑪派(ニンマ派、紅教)の大寺院です。清の康熙14年(1675年)に根絨協繞大師によって創建され、その歴史は300年以上に及びます。チベット語の正式名称は「白玉朗傑絳秋林」で、「吉祥尊勝菩提洲」、すなわち「吉祥の尊勝なる菩提の境地」を意味し、「白玉」自体も「吉祥の地」という意味を持ちます。徳格土司が供養した五大家廟の一つであり、康蔵(カン・ツァン)地域における三大寧瑪派寺院のひとつに数えられるほど、歴史的にも宗教的にも重要な地位を占めています。寺院の建物は山の斜面に隙間なく建ち並び、遠くから見るとまるで山全体が寺院であるかのような、圧倒的な景観を形成しています。

見所:
・壇城様式の金頂:寺院の金頂は、宗教的な宇宙観を表す「壇城(マンダラ)」の様式に従って三層に造られており、最下層に蓮花生大師、中層に四臂観音、最上層に釈迦牟尼が祀られています。この独特の建築は白玉寺の象徴です。
・白玉喬智活仏の霊塔:霊塔殿に安置されるこの霊塔は、高さ5メートル、銅製の塔身に銀と金が貼られ、珊瑚や瑪瑙で飾られています。内部には仏牙が納められており、寺院で最も華麗な宝物の一つです。
・「白玉十日」大法会:毎年蔵暦3月1日から10日にかけて行われる、年間で最大規模の仏事法会です。巨大なタンカ(仏画)を広げて晒す「晒大仏」や、仮面をつけて踊る「跳欠(チャム)」などが行われ、青海、川西、甘南から多くの信者と観光客が集まり、非常に壮観です。
・大経堂:約2000人もの僧侶が同時に座禅と読経を行うことができる広大な空間で、寺院の規模の大きさを実感できます。
・絶景の眺望:寺院の前の広場や高い位置からは、白玉県城の町並みと、その周囲を流れる川が描く美しい風景を一望できます。特に朝夕の光に照らされた寺院の景観は、写真愛好家に人気です。

入場料:無料
中国語名:
白玉寺(bái yù sì)
中国語名の読み方:
バイ ユィ スー
英語名:
Baiyusi
白玉寺の観光時間:
ハイシーズン:7:00〜17:00
ローシーズン:7:00〜17:00
(※一部の情報源では「全年全天開放」とされていますが、参拝・見学は上記時間帯が確実です。)
白玉寺へのアクセス:
住所:四川省甘孜蔵族自治州白玉県建設路102号
公共交通機関:
主要なアクセス経路は、まず成都から長距離バスで康定市または甘孜県へ向かいます。その後、現地(康定または甘孜県城)から白玉県行きのバスに乗り換えます。白玉県城に到着後、寺院は町を見下ろす山の上にありますので、タクシーを利用するか、あるいは歩いても登ることができます(坂道があります)。
注意事項:
寺院は宗教施設であり、多くの僧侶が修行と学問に励んでいます。参観の際は静粛を心がけ、読経や儀式の邪魔をしないようにご配慮ください。 仏殿内部や、僧侶の居住区、特定の宗教儀式の場面では、写真撮影が禁止されている場合があります。撮影する前には、必ず許可を得るか、表示を確認するようにしましょう。 この地域は標高が高いです。歩くペースはゆっくりめにし、体調に合わせて無理のない計画を立てましょう。日差しも強いため、帽子や日焼け止めの準備をお勧めします。 甘孜から白玉に至る道路は山道が多く、状況によっては落石やがけ崩れが発生することがあります。自驾遊(レンタカーなど)で訪れる場合は、天候と路況情報を事前に確認し、安全運転を心がけてください。

白玉寺の写真

白玉寺についてのお問い合わせ
白玉寺についてのご質問をどうぞ、24時間以内返信します、見積もりは何回も無料!
についてのお問い合わせ