花湖

概況：
花湖（はなこ）は、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州若爾蓋（ジャクアルガイ）県にある、標高約3468メートルの高原に位置する天然の湖です。熱爾大壩草原の中央にあり、中国で呼倫ベル草原に次ぐ第二の広さを誇る大草原の中に、宝石のように輝く湖が浮かんでいます。その名の通り、陽光の下で湖面が五彩に輝き、花のように美しいことから「花湖」と名付けられました。また、ここは中国最大の黒頸鶴（くろねづる）の繁殖地としても知られ、豊かな生態系を有する「中国で最も美しい湿地」の一つに数えられています。2019年には国家4A級観光地に指定され、木製の遊歩道が整備され、湿原の奥深くまで安全に散策できるようになりました。

見所：
湖面に架かる全長約5キロの木製遊歩道を歩くと、湿原の真ん中まで進むことができ、水鳥や湿原植物を間近で観察できます。
5月から7月にかけて湖畔に咲き乱れる、狼毒花（オオマツヨイグサ）や報春花（プリムラ）などの可憐な高山植物の花畑は、この時期だけの絶景です。
国の特別天然記念物である黒頸鶴をはじめ、赤麻鴨（アカツクシガモ）、白鳥、斑頭雁（マガン）など、多くの渡り鳥や野生動物の楽園となっています。
「急雨飛虹」「魚戯清波」「湖浣霞衣」など、雨上がりの虹や夕焼けに染まる湖面など、変化に富んだ六つの自然景観が「花湖六景」として知られています。
広大な草原と湖が織りなすパノラマは、特に朝夕の柔らかな光の中で、息をのむような美しさを誇ります。

入場料：105元（景区内の往復シャトルバス料金を含む場合が多いです）。花湖(huā hú)ホア フゥHuahuハイシーズン（概ね4月～10月）：6:30〜20:00（最終入場19:30）
ローシーズン（概ね11月～3月）：9:00〜17:30（最終入場17:00）
住所：四川省阿坝藏族羌族自治州若尔盖县213国道旁（若爾蓋県城から北へ約45キロ）
公共交通機関：
成都市の茶店子長距離バスターミナルから若爾蓋県行きの直行バスを利用します（運行時間は約10時間）。若爾蓋県に到着後、観光地まではタクシーや現地の車をチャーターして移動します（県城から約45キロ、車で1時間程度）。より便利なのは、成都からレンタカーを借りてG213国道を経由して直接向かう方法です（車で約8時間）。花湖は標高約3400メートルの高地にあります。到着後は激しい運動を避け、体を慣らすためにゆっくり行動してください。必要に応じて高山病対策の薬や酸素ボンベを準備すると安心です。 高原は昼夜の気温差が大きく、天候も急変します。夏でも防寒着（フリースやダウンジャケット）や雨具は必須です。また、日差しが非常に強いので、日焼け止め、サングラス、帽子などの紫外線対策を万全にしてください。 花湖は貴重な湿地生態系保護区です。動植物を傷つけたり、エサを与えたりしないでください。また、ゴミは必ず持ち帰り、美しい自然環境を守ることにご協力ください。 2023年より、生態系保護と野鳥への影響を考慮し、ドローンの飛行は全面禁止されています（学術目的など事前許可を得た場合を除く）。 景区内にはレストランや売店がほとんどありません。飲料水や軽食を持参することをお勧めします。また、トイレは主に入口のビジターセンターに設置されていますので、あらかじめご利用ください。