火花海

概況：
火花海は、中国四川省の九寨溝景勝地内、樹正溝に位置する神秘的な湖です。標高は2187メートルで、双龍海と臥龍海の間にあります。その名の由来は、朝もやが晴れ、朝日が差し込むとき、湖面に陽光が反射して無数の火花が飛び散っているように見える光景から来ています。澄み切った青い湖面は鏡のようで、周囲を茂った森林に囲まれ、まるで山間に置かれた一枚の翡翠のようです。また、近くには「相思瀑」と呼ばれる、二筋に分かれて流れるが決して交わることのない小さな滝もあり、ロマンチックな雰囲気を添えています。

見所：
湖面にきらめく「火花」のような光の現象は、特に早朝の風のない時間帯が最も美しく見えます。
周囲を覆う深緑の森林とコバルトブルーの湖水のコントラストは、息をのむほどの美しさです。
「相思瀑」は、九寨溝で最も小さいながらも、緑の中に落ちるその姿が独特の風情を持っています。
夏季には湖畔に野花が咲き乱れ、湖面のきらめきと共にさらに彩りを添えます。
2017年の地震で損傷を受けましたが、修復を経て2020年に再び公開され、その美しさを取り戻しています。

入場料：
火花海単体の入場券はなく、九寨溝景勝地の入場券に含まれています。
入場料金は季節により変動します。
ハイシーズン（4月1日～11月15日）：入場料190元、環境保護バス料金90元。
ローシーズン（11月16日～3月30日）：入場料80元、環境保護バス料金80元。火花海(huǒ huā hǎi)景勝地全体の開放時間に準じます。情報によると、開放時間は6:30から18:00までとなっています。ただし、季節や天候により変動する可能性がありますので、訪問前には最新情報をご確認ください。住所：
四川省阿坝藏族羌族自治州九寨沟県漳扎鎮九寨沟風景区内、樹正溝エリア。
公共交通機関：
まず、成都から長距離バスやツアーバスで九寨溝景勝地の入口まで向かいます。
景勝地内では専用の環境保護観光バスを利用し、「火花海」バス停で下車します。
バス停からは整備された遊歩道（栈道）を歩いて湖畔の観景台へ向かいます。九寨溝は高原地帯に位置するため、急な運動は避け、体調管理に気を付けましょう。高山病の予防対策として、必要に応じて酸素ボトルを準備することをお勧めします。
景勝地内は全面禁煙です。美しい自然環境を守るため、ゴミは必ず指定の場所に捨てるか、お持ち帰りください。
高原は日差しが強く、紫外線も強いです。帽子、サングラス、日焼け止めなどの対策を十分に行いましょう。
朝の風がなく湖面が静かな時間帯（8時頃から）が、火花海の名前の由来である「火花」現象を観察し、写真を撮るのに最も適した時間です。
天候や混雑状況により、観光バスの運行間隔や最終運行時間が変更される場合があります。