箭竹海

概況:
箭竹海(やだけうみ)は、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県にある、九寨溝風景区内の日則溝(にっそくこう)上部に位置する湖です。標高は約2618メートル、面積は約17万平方メートルあり、その名の通り湖畔に箭竹(ヤダケ)が生い茂っていることが最大の特徴です。箭竹はジャイアントパンダの好物でもあり、湖の名前の由来となっています。透き通った湖面は鏡のように周囲の山々や竹林を映し、特に風のない日には水と陸の境界がわからなくなるほどの絶景を見せます。また、水中にはカルシウム分で化石化した枯れ木「珊瑚樹」や、その上に新しい木が根付く「再生樹」と呼ばれる独特の景観も見られ、映画『HERO』のロケ地としても知られる、静謐で神秘的な雰囲気を持つ美しい湖です。

見所:
鏡のように澄んだ湖面に、周囲の山々と青空、そして箭竹の林が逆さに映り込む、息をのむような反射風景が楽しめます。
湖底に沈んだ枯れ木が長い歳月をかけてカルシウム化し、珊瑚のように美しい「珊瑚樹」を形成しています。さらに、その枯れ木から新たな命が芽吹く「再生樹」は、生命の循環を感じさせる珍しい光景です。
中国の有名な映画監督、張芸謀(チャン・イーモウ)による武侠映画『HERO』の重要な決闘シーンの舞台となり、その美しさが広く知られるきっかけとなりました。
箭竹海から流れ出る水が森林の中の自然堤防を伝って落ちる「箭竹海瀑布」は、幅約150メートル、落差約7メートルの弧を描く瀑布で、静かな海子(湖)との対比が印象的です。
冬の時期には、湖の一部だけが凍り、白と青のコントラストが織りなす抽象画のような風景を見ることができます。

入場料:箭竹海単体の入場料金はなく、九寨溝風景区の入場料に含まれています。景区の入場料は季節により変動します。
中国語名:
箭竹海(jiàn zhú hǎi)
中国語名の読み方:
ジェン ジュウ ハイ
英語名:
Jianzhuhai
箭竹海の観光時間:
ハイシーズン:8:30〜18:00
ローシーズン:7:00〜18:00
※これは景区の入場可能時間の目安です。最終入場時間は閉園時間の30分~1時間前となる場合があります。また、天候や状況により変動する可能性があります。
箭竹海へのアクセス:
住所:
四川省阿坝藏族羌族自治州九寨沟县漳扎镇九寨沟风景区内(日則溝上部)

公共交通機関:
まず、成都から九寨溝風景区に向かいます。成都の新南門(シンナンメン)バスターミナルから九寨溝行きの長距離バスを利用する方法が一般的です。または、成都から九寨溝黄龍空港へ飛行機で向かい、空港から車で景区まで移動する方法もあります。
九寨溝風景区のゲートでチケットを購入した後、景区内の専用観光バスに乗車します。観光バスは「Y」の字に分かれた溝内の主要スポットを巡回しており、「箭竹海」バス停で下車します。
注意事項:
箭竹海の標高は約2600メートルです。体調に不安がある方は、到着後はゆっくり行動し、必要に応じて高山病対策の薬を準備しましょう。 高原は天候が変わりやすく、昼夜の気温差が大きいです。防寒着、雨具、日焼け止め、サングラス、帽子などの準備を万全にしてください。 景区内の移動は主に徒歩と観光バスです。歩きやすい靴を履き、必要な飲料水や軽食を携帯することをお勧めします。 美しくも脆い自然環境を守るため、指定された木製遊歩道以外には立ち入らないでください。湖に石を投げ入れたり、魚にエサを与えたりすることは禁止されています。 すべてのゴミは必ず自分で持ち帰り、自然の景観を損なう行為は控えましょう。また、静かな環境を保つため、大声を出さないように心がけてください。

箭竹海の写真

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