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盆景灘

概況:
盆景灘は、九寨溝の樹正溝エリアに位置する、景勝地への入り口を飾る最初の見どころです。その名の通り、まるで巨大な自然の盆栽庭園のような景観が広がります。標高2190メートルにあり、長さ約218メートル、幅約98メートルの浅い流れで、水深は平均0.8メートルほどです。水に含まれる炭酸塩が長い年月をかけて堆積した「カルサイト(石灰華)」の上に、柳やモミ、ツツジなどの様々な樹木が生い茂り、その根元は石灰華の堆積物によって天然の「鉢」のように囲まれています。一つひとつの樹木が水の上に浮かぶ芸術作品のようで、その姿はまさに「天が造りし盆景」と称される美しさです。

見所:
カルサイト(石灰華)の浅い流れが作り出す、乳白色の美しい基盤と、その上を流れるエメラルドグリーンの透き通った水のコントラストが印象的です。
水辺を好むヤナギ、モミ、ポプラ、マツ、ツツジなど多様な植物が群生し、季節ごとに異なる彩りを見せます。
長年の石灰華の堆積により、各樹木の根元が天然の盆縁のように盛り上がり、まさに巨大な盆栽が無数に並んでいるかのような光景を目にすることができます。
「甲珠措(ジャジュウツォ)」というその蔵名は、「松の浅瀬」を意味すると言われており、現地の文化にも触れることができます。
九寨溝の観光の始まりを告げる場所であり、ここから続く神秘的な水景観への期待を高めてくれます。

入場料:
九寨溝風景名勝区の入場料に含まれます。単独の入場券はありません。
中国語名:
盆景滩(pén jǐng tān)
盆景灘の観光時間:
ハイシーズン:7:30〜17:30 ローシーズン:8:00〜17:00 ※上記は九寨溝景区全体の入場時間を参考とした目安です。盆景灘自体は景区内の景観であるため、事実上「全年全天」鑑賞可能ですが、景区への入場は季節により時間が変動します。最新の情報は公式発表をご確認ください。
盆景灘へのアクセス:
住所:
四川省アバ・チベット族チャン族自治州九寨溝県漳扎鎮、九寨溝風景名勝区内に位置します。
公共交通機関:
最寄りの空港は九寨黄龍空港(JZH)です。空港から九寨溝景区入口まではタクシーやバスを利用します。
成都など主要都市から九寨溝行きの長距離バスも運行されています。
景区入口で環境保護バス(観光バス)に乗り換え、「盆景灘」バス停で下車します。樹正溝を下る方向のバスでアクセスするのが一般的です。
注意事項:

美しくも脆い自然環境を保護するため、1992年以降、浅瀬に降りて水に触れたり、植物を踏み荒らしたりすることは禁止されています。指定された遊歩道から鑑賞しましょう。
標高が約2200メートルありますので、歩くペースをゆっくりめにし、体調に合わせて行動することが大切です。
混雑時は遊歩道も込み合いますので、他の観光客の方に配慮し、安全に鑑賞してください。
石灰華の上は滑りやすい場合がありますので、歩行時は足元に十分ご注意ください。
景区内のバスは一方通行のルートを運行している場合があります。乗車前に目的地と進行方向を確認することをおすすめします。

盆景灘の写真

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