麻浩崖墓

概況:
麻浩崖墓は、中国四川省楽山市の楽山大仏景区内、凌雲山と烏尤山の間にある麻浩河の東岸に位置する、後漢から南北朝時代(約1800年前)に開鑿された大規模な崖墓群です。東西約200メートル、上下幅約25メートルの範囲に、蜂の巣のように密に重なり合って544基もの墓が確認されており、その圧巻の光景から「南安(楽山の古称)名墓之首」と称えられています。1988年に全国重点文物保護単位に指定され、1996年には楽山大仏と共に世界遺産リストに登録されました。現在は「楽山崖墓博物館」として整備され、崖墓そのものと出土品を展示する南北二つの展示ホールからなり、古代中国の死生観や芸術、さらには仏教伝来の歴史を知る上で極めて貴重な文化財となっています。

見所:
世界最古級の仏教石刻:一号墓の門枋に刻まれた高さ37センチの結跏趺坐仏像は、中国乃至世界で最も早期の仏教石刻造像の一つとされ、古代の仏教伝播を考える上で重要な手がかりとなります。
精緻で迫力ある石刻画:墓室の壁面には、「荊軻刺秦王」や「挽馬図」など、歴史故事や日常生活を描いたレリーフが数多く残されています。その写実的で力強い表現は高い芸術的価値を持ち、『中国美術全集』にも収録されました。
壮大な崖墓群の景観:赤砂岩の崖面に、数層にわたってびっしりと穿たれた墓の入口が連なる光景は壮観です。特に虎頭湾では墓が7層にも重なっており、当時の家族葬の様子を窺い知ることができます。
貴重な出土文物の数々:博物館には、高さ111センチの陶馬や86.5センチの陶舞俑をはじめ、陶製の楼閣、各種俑、生活器皿など2000点以上の文物が収蔵・展示されており、後漢時代の社会や生活を生き生きと伝えています。
「事死如事生」の世界観:墓室は生前の住居を模して設計されており、厨房や寝室まで備えたものもあります。石棺に刻まれた伏羲と女媧の図像などからは、永遠の生命と子孫繁栄を願う古代中国人の思想を感じ取ることができます。

入場料:
楽山大仏景区との共通券(麻浩崖墓博物館、烏尤寺を含む)が一般的です。参考情報として、通票は70元とされています。単独の入場料に関する明確な情報は確認できませんでしたので、訪問前には最新の公式情報をご確認ください。
中国語名:
麻浩崖墓(má hào yá mù)
中国語名の読み方:
マー ハオ ヤー ムゥ
英語名:
Maohaoyamu
麻浩崖墓の観光時間:
ハイシーズン:7:30〜19:30
ローシーズン:8:00〜20:00
※ 博物館の展示エリアについては、別途開館時間(例:8:30-18:30等)が設定されている可能性があります。
麻浩崖墓へのアクセス:
住所:
四川省楽山市楽山大仏風景名勝区内、凌雲山と烏尤山の間の麻浩河北岸
公共交通機関:
楽山市街地からは、3路、13路などの市バスに乗車し、「烏尤寺」バス停で下車します。そこからは徒歩でアクセス可能です。楽山大仏景区のメインゲートからも、景区内の観光バスや徒歩で向かうことができます。
注意事項:
墓室内の石刻や出土文物は非常に貴重で脆弱です。手を触れたり、フラッシュを使って写真を撮影したりすることはお控えください。 一部の墓室や通路は狭く、暗かったり、地面が滑りやすかったりする場所があります。歩行の際は足元に十分ご注意ください。 博物館内の展示品には日本語の説明が十分でない場合があります。事前に歴史的背景を学んでおくと、より理解が深まります。 ハイシーズンは観光客が多く混雑します。ゆっくり鑑賞したい方は、午前中や夕方の比較的空いている時間帯の訪問をお勧めします。 世界遺産の一部であると同時に、重要な考古学遺跡です。マナーを守り、静かに見学しましょう。

麻浩崖墓の写真

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