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二郎山トンネル

概況:
二郎山トンネルは、四川省雅安市天全県と甘孜チベット族自治州泸定県の境にある二郎山を貫く、国道318号線(川蔵線)上の重要なトンネルです。全長は約8600メートルで、そのうち主トンネル部分は約4180メートルあります。標高約2200メートルに位置し、かつては「千里川蔵線、天険二郎山」と恐れられた険しい山越えのルートを一変させました。このトンネルの建設は1996年に始まり、複雑な地質条件(8つの断層帯や多くの鍾乳洞・地下河川を通る)と厳しい環境の中、多くの困難を乗り越えて2001年に開通しました。建設に際しては多くの犠牲も払われ、「一キロごとに7人の建設者が犠牲になった」とも言われ、その歴史は「二郎山を歌う」という歌にも謳われています。現在では、かつて数時間かかった山越えが約10分で通過できるようになり、成都と康定間の移動時間を大幅に短縮する大動脈となっています。

見所:
トンネル内に掲揚された巨大な五星紅旗:中国で唯一、トンネル内に国旗が掲げられている場所として知られ、8万個以上のLEDライトで照らされるその光景は壮観です。
「天路十八弯」からの眺望:トンネル開通前の旧道(現在はほぼ閉鎖)は「天路十八弯」と呼ばれる急カーブの連続する険路でしたが、その一部の展望台からは、トンネルによって越えられたかつての険しい地形を望むことができます。
建設の歴史と「鑄魂」碑:トンネル建設の犠牲者を追悼する「鑄魂」碑が峠の展望台に建立されており、困難を乗り越えた人間の偉業に思いを馳せることができます。
トンネル内外の景観の変化:トンネルを抜けると、景色が一変します。雅安側の湿潤な気候から、泸定側の乾燥した高原の風土へと移り変わる様子を体感できます。

入場料: 無料(通行する一般道路のトンネルです)。
中国語名:
二郎山隧道(èr láng shān suì dào)
中国語名の読み方:
アル ラン シャン スイ ダオ
英語名:
Erlangshansuidao
二郎山トンネルの観光時間:
ハイシーズン: 終日通行可能(ただし、夜間の工事に伴う交通規制が行われる場合があります。例:夏季の22時~翌朝7時など)。
ローシーズン: 終日通行可能(冬季も基本的に24時間通行できますが、降雪時などは状況に応じた規制がかかる可能性があります)。
二郎山トンネルへのアクセス:
住所:
四川省雅安市天全県と甘孜蔵族自治州泸定県の境、国道318号線上。
公共交通機関:
二郎山トンネルを単独で訪れるための直行公共交通機関はありません。一般的には、成都からレンタカーやチャーター車を利用して国道318号線を走り、トンネルを通過する方法になります。あるいは、成都の新南門バスターミナルから康定行きの長距離バスに乗車し、その途中でトンネルを通り過ぎることになります。トンネル付近で下車することは難しいため、車窓からの見学が主となります。トンネルに近づくには、天全県城や泸定県城からタクシーを
注意事項:
トンネル内は片側1車線の区間が多く、大型車両も頻繁に通行します。速度制限(通常は時速40-60km)を厳守し、安全運転を心がけてください。追い越しは非常に危険です。 高原地域に位置するため、トンネル出入口付近では天候が急変することがあります。特に冬季は路面凍結の可能性があるので、運転には細心の注意が必要です。 トンネル内の国旗は国家的な象徴です。撮影する際も含め、常に敬意を払い、マナーを守った行動をとりましょう。 トンネルは交通路であり、観光スポットとして設計されていません。路肩や緊急停車帯に駐車して写真を撮るなどは大変危険であり、交通法規違反となります。安全な場所から眺めるようにしましょう。 付近には、「二郎山風景名胜区」という別の自然観光エリアがありますが、これはトンネル自体とは異なります。混同しないようご注意ください。

二郎山トンネルの写真

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