チョモランマ・エベレスト（珠穆朗瑪峰）

概況：
チョモランマ・エベレストは、ヒマラヤ山脈の主峰であり、地球の最高峰として知られています。その標高は、2020年の測定によると8848.86メートルです。中国とネパールの国境に位置し、北斜面は中国チベット自治区定日県に、南斜面はネパールにあります。山体は巨大なピラミッド状で、険しい地形と複雑な環境が特徴です。チベット語名「チョモランマ」は「第三の女神」を意味し、ネパール語名「サガルマータ」は「天空の神」を意味します。清の康熙帝による測量と命名は、西洋の命名より130年以上も早い歴史を持ちます。

見所：
世界最高峰の威容を間近で体感できます。
北側のロンブク寺は世界最高所の寺院の一つで、信仰の地としても知られています。
ガウラ峠（標高5198m）からは、エベレストをはじめとする8000メートル級の山々のパノラマが望めます。
山頂直下の「イエローバンド」と呼ばれる黄色い岩層や、壮大な氷河地形も見所です。
登山の歴史を感じられるベースキャンプは、多くの挑戦者を引きつけてやまない聖地です。

入場料：
エベレストベースキャンプ（チベット側）への入場料は、個人で約180人民元（約28.5米ドル）です。また、車両によって環境保護料が別途かかります（例：四輪駆動車で約405人民元）。珠穆朗玛峰(zhū mù lǎng mǎ fēng)ハイシーズン：7:30〜17:30
ローシーズン：8:00〜17:00 ※山岳地域のため、天候や季節により変動する可能性があります。現地の最新情報をご確認ください。住所：
中国チベット自治区日喀則市定日県（北側ベースキャンプ）
公共交通機関：
公共交通機関での直接アクセスは困難です。一般的にはラサから専用車両を手配し、ティンリ（定日）を経由してベースキャンプへ向かいます。ネパール側から訪れる場合は、ルクラ空港からトレッキングを開始します。高地に位置するため、高山病のリスクが非常に高く、十分な体調管理と順応期間が必要です。
施設は非常に基本的で、宿泊はプレハブ小屋やテントが中心となり、シャワーや個室トイレは期待できません。
気候は極めて変動しやすく、山頂が雲に隠れてしまう日も多いため、景観を楽しむにはある程度の運も必要です。
入場料の他に、環境保護費や車両費、現地での酸素ボンベや食料品など、全体的な費用は高くなる傾向があります。
自然保護区であるため、現地の環境規則を厳守し、ゴミの持ち帰りなどエコツーリズムの心構えが求められます。