ガンデン寺

概況:
ガンデン寺(甘丹寺)は、チベット自治区ラサ市ダズィ(達孜)区のラサ河南岸、標高約3,800メートルのワンポリ(旺波日)山の山腹から山頂にかけて広がる、チベット仏教ゲルク派(黄教)の総本山です。1409年、ゲルク派の開祖であるツォンカパ(宗喀巴)大師自らが創建した、同派最初の寺院であり、「祖寺」として最も特別な地位を占めています。その名はチベット語で「トゥシタ(兜率天)」(弥勒菩薩が説法する浄土)を意味する「ガンデン」に由来し、寺院の正式名称は「ガンデン・ナムパル・ギェルワイ・リン(喜足尊勝洲)」といいます。セラ寺、デプン寺と並ぶ「ラサ三大寺」の筆頭に数えられ、歴代のゲルク派教主である「ガンデン・ティパ(甘丹赤巴)」の座所として、宗教的に極めて重要な寺院です。かつては5,000人を超える僧侶が学び、50を超える建築が山腹を埋め尽くす壮大な規模を誇りましたが、20世紀後半に大きな被害を受け、現在見られる建物の多くは1980年以降に修復・再建されたものです。それでもなお、山肌に張り付くように建ち並ぶ白壁の僧房群と金色の堂宇のコントラストは、「ラサの小色達」とも称される圧倒的な景観美を作り出しています。

見所:
寺院の中心となる「ツォチェン大殿(措欽大殿)」は、108本の大柱に支えられた広大な空間で、かつては3,300人の僧侶が同時に読経できたと言われます。内部には未来仏の弥勒菩薩(強巴仏)や宗喀巴大師の像が祀られ、中でも「ガンデン・ティ(甘丹拾赤)」と呼ばれる、五頭の獅子が支える宗喀巴大師の法座は必見です。
ツォチェン大殿の左側にある「ヤンバジェン経院(羊八犍経院)」の最上階には、「セルトンカン(色懂康)」と呼ばれる宗喀巴大師の霊塔殿があります。ここには、大師の遺体を納めた銀製の霊塔(後に金で覆われた)が安置されており、後に歴代のガンデン・ティパの霊塔も95基余り建立され、壮観な霊塔群を形成しています。
宗喀巴大師が日常生活と修行を送り、そして1419年に円寂した場所である「チトカン(赤妥康、存衣殿)」です。大師が使用した袈裟や座布団、印章などが保存されており、ゲルク派信者にとって最も神聖な場所の一つです。
寺院には「シャゼ・ツァン(夏孜扎倉)」と「ジャンゼ・ツァン(絳孜扎倉)」という二つの大きな学問院(ツァン)があり、それぞれが多くの僧侶を擁して教学を行っていました。これらはゲルク派教学体系の礎となった重要な学び場です。
ワンポリ山の山腹に広がる僧房群の全景は、まさに「天空の城」と呼ぶにふさわしい光景です。寺院の入り口付近や、裏山の巡礼路からは、ラサ河谷を見下ろす雄大なパノラマと、赤と白のコントラストが美しい寺院群の全貌を眺めることができます。

入場料:
入場料は40元から50元の情報が混在していますが、近年の情報では50元とするものが多く見られます。学生証などによる割引については現地でご確認ください。
中国語名:
甘丹寺(gān dān sì)
中国語名の読み方:
ガン ダン スー
英語名:
Gandan Monastery
ガンデン寺の観光時間:
ハイシーズン(5月~10月頃):9:00~16:00
ローシーズン(11月~4月頃):9:00~16:00
※情報源により、開門時間が7:30や8:00、閉門時間が17:30や18:00とするものもありますが、多くの情報で9:00-16:00とされています。午後の早い時間に一部の仏殿が閉まる可能性があるため、午前中の訪問がおすすめです。
ガンデン寺へのアクセス:
住所:チベット自治区ラサ市ダズィ(達孜)区章多郷強措村(ワンポリ山上)
公共交通機関:
ラサ市内の大昭寺広場付近(朵森格路やラサ电影院前)から、ガンデン寺行きの専用バス(朝聖大巴)が運行されています。早朝(6:00-7:30頃)に出発し、午後(14:00頃)に帰路につく日帰り便が一般的で、往復料金は40元から50元程度です。
ラサからタクシーやレンタカーをチャーターする方法もあります。片道約1時間から1時間半、往復で一日借りる場合の相場は150元前後です。
注意事項:
寺院は標高約3,800メートルから4,200メートルの高所に広がり、見学には多くの階段や坂道を上り下りします。歩きやすい靴を履き、行動は非常にゆっくりとし、高山病対策を万全にしましょう。 寺院内では、礼儀として時計回りに回り、仏殿内では帽子を脱ぎ、静かに参拝します。仏像や壁画、経典などの文化財には触れないでください。また、多くの仏殿内部では写真撮影が禁止されていますので、必ず確認を。 午後(13:00-15:00頃)には、僧侶たちによる大規模な辯経(論議)が行われることがあります。見学する際は静かにし、写真撮影は遠くから控えめに、または許可を得て行いましょう。 寺院内の売店や食堂は限られています。長時間の見学を予定される場合は、飲み物や軽食を持参することをお勧めします。 外国人観光客がチベットを訪れるには、チベット入域許可証(Tibet Travel Permit)の取得が必須です。個人での手配は困難なため、信頼できる旅行会社を通じて手続きを行ってください。

ガンデン寺の写真

ガンデン寺についてのお問い合わせ
ガンデン寺についてのご質問をどうぞ、24時間以内返信します、見積もりは何回も無料!
についてのお問い合わせ