サキャ寺
概況:
サキャ寺は、チベット自治区日喀則(シガツェ)市のサキャ県に位置する、チベット仏教サキャ派の総本山です。その名は、寺院の北側にある本波山の風化した灰白色の岩肌に由来し、チベット語で「灰白土」を意味します。1073年、サキャ派の創始者であるクン・コンジョク・ギャルポによって北寺が創建されました。その後、13世紀にサキャ派の第五祖で元朝の帝師となったパクパ(八思巴)によって、1268年に南寺が建立されました。この時期、サキャ寺はサキャ王朝の首府として、チベットの政治・文化の中心地として繁栄しました。北寺は現在、主に廃墟となっていますが、南寺は壮麗な姿を今に伝え、「第二の敦煌」あるいは「雪域敦煌」と称されるほど、膨大で貴重な文化財を所蔵しています。寺院の外壁は、文殊菩薩を象徴する赤、観音菩薩を象徴する白、金剛護法神を象徴する黒の三色の縦縞で塗られており、これがサキャ派が「花教」とも呼ばれる由縁となっています。
見所:
南寺の城塞のような建築。正方形の平面を持ち、二重の城壁と堀に囲まれたその構造は、漢式の城郭を模した独特のもので、防衛機能を兼ね備えた稀有な寺院建築です。
大経堂の「四本の名柱」。高さ約10メートルの広大な大経堂内には40本以上の柱が立ち並び、中でも「忽必烈柱」「野牛柱」「滴血柱」「猛虎柱」と呼ばれる四本の大柱は、それぞれに伝説を持つ見どころです。
「経典の壁」と貴重な典籍。寺内には、金泥や銀泥で書かれた経典、そして世界最多とされる3,636葉以上の貝葉経(パトラ経)を含む、計8万4千部を超える膨大な経典が所蔵されており、その一部は高さまで積み上げられた「経典の壁」として圧巻の景観を見せています。
歴史的価値の高い文物。元代の中央政府から下賜された封書、印璽、冠、服飾や、宋・元時代の仏像、法器、磁器など、サキャ王朝時代の栄華を物語る宝物が数多く残されています。
壮麗な壁画と唐卡。総面積1万平方メートルに及ぶ壁画、特に130幅にもなる「曼荼羅(マンダラ)」壁画は、芸術的にも極めて価値が高いです。
入場料:
通常の入場料は45元とされています。ただし、2024年9月11日から12月31日までの期間限定で、上海市、山東省、吉林省、黒竜江省の住民(身分証の住所欄で確認)は、身分証原本の提示により入場料と観光バス料が無料となるプロモーションが実施されていました。最新の料金情報は、訪問前に公式情報でご確認ください。
公共交通機関:
日喀則市の長距離バスターミナルから、サキャ県行きのバスを利用します。1日に2便程度運行されているようです。バスで約170キロ、海抜5,000メートルを超える加措拉山を越えるルートとなります。サキャ県のバス停から寺院までは、タクシーやローカルな交通手段を利用することになります。より便利な方法として、日喀則からチャーター車や現地ツアーに参加する選択肢もあります。
標高が約4,300メートルと非常に高いです。訪問前には日喀則などで十分に高度順化を行い、無理をせず、体調管理を心がけてください。
寺院の公開状況は変更される場合があります。特に、過去には近隣での地震の影響で一時閉鎖された事例がありますので、訪問前には最新の開館情報を確認することを強くお勧めします。
サキャ寺は国宝級の文化財が密集する場所です。火気の取り扱いには細心の注意を払い、施設内の案内に従って行動してください。
現地の習慣と信仰を尊重しましょう。巡礼者の方々の礼拝の邪魔にならないよう配慮し、服装も過度に肌を露出するものは避けるのが無難です。
サキャ寺は、チベット自治区日喀則(シガツェ)市のサキャ県に位置する、チベット仏教サキャ派の総本山です。その名は、寺院の北側にある本波山の風化した灰白色の岩肌に由来し、チベット語で「灰白土」を意味します。1073年、サキャ派の創始者であるクン・コンジョク・ギャルポによって北寺が創建されました。その後、13世紀にサキャ派の第五祖で元朝の帝師となったパクパ(八思巴)によって、1268年に南寺が建立されました。この時期、サキャ寺はサキャ王朝の首府として、チベットの政治・文化の中心地として繁栄しました。北寺は現在、主に廃墟となっていますが、南寺は壮麗な姿を今に伝え、「第二の敦煌」あるいは「雪域敦煌」と称されるほど、膨大で貴重な文化財を所蔵しています。寺院の外壁は、文殊菩薩を象徴する赤、観音菩薩を象徴する白、金剛護法神を象徴する黒の三色の縦縞で塗られており、これがサキャ派が「花教」とも呼ばれる由縁となっています。
見所:
南寺の城塞のような建築。正方形の平面を持ち、二重の城壁と堀に囲まれたその構造は、漢式の城郭を模した独特のもので、防衛機能を兼ね備えた稀有な寺院建築です。
大経堂の「四本の名柱」。高さ約10メートルの広大な大経堂内には40本以上の柱が立ち並び、中でも「忽必烈柱」「野牛柱」「滴血柱」「猛虎柱」と呼ばれる四本の大柱は、それぞれに伝説を持つ見どころです。
「経典の壁」と貴重な典籍。寺内には、金泥や銀泥で書かれた経典、そして世界最多とされる3,636葉以上の貝葉経(パトラ経)を含む、計8万4千部を超える膨大な経典が所蔵されており、その一部は高さまで積み上げられた「経典の壁」として圧巻の景観を見せています。
歴史的価値の高い文物。元代の中央政府から下賜された封書、印璽、冠、服飾や、宋・元時代の仏像、法器、磁器など、サキャ王朝時代の栄華を物語る宝物が数多く残されています。
壮麗な壁画と唐卡。総面積1万平方メートルに及ぶ壁画、特に130幅にもなる「曼荼羅(マンダラ)」壁画は、芸術的にも極めて価値が高いです。
入場料:
通常の入場料は45元とされています。ただし、2024年9月11日から12月31日までの期間限定で、上海市、山東省、吉林省、黒竜江省の住民(身分証の住所欄で確認)は、身分証原本の提示により入場料と観光バス料が無料となるプロモーションが実施されていました。最新の料金情報は、訪問前に公式情報でご確認ください。
中国語名:
萨迦寺(sà sì)サキャ寺の観光時間:
ハイシーズン:9:00〜17:00 ローシーズン:9:00〜17:00 ※通常は通年で同じ開館時間の場合が多いですが、季節や状況により変動する可能性があります。また、最終入場は閉館時間の30分前となることが一般的です。サキャ寺へのアクセス:
住所:チベット自治区日喀則(シガツェ)市サキャ県サキャ鎮。公共交通機関:
日喀則市の長距離バスターミナルから、サキャ県行きのバスを利用します。1日に2便程度運行されているようです。バスで約170キロ、海抜5,000メートルを超える加措拉山を越えるルートとなります。サキャ県のバス停から寺院までは、タクシーやローカルな交通手段を利用することになります。より便利な方法として、日喀則からチャーター車や現地ツアーに参加する選択肢もあります。
注意事項:
寺院内は厳粛な宗教施設です。撮影可能な場所と禁止されている場所がありますので、必ず表示や係員の指示に従ってください。仏像や経典、壁画には手を触れないようにしましょう。標高が約4,300メートルと非常に高いです。訪問前には日喀則などで十分に高度順化を行い、無理をせず、体調管理を心がけてください。
寺院の公開状況は変更される場合があります。特に、過去には近隣での地震の影響で一時閉鎖された事例がありますので、訪問前には最新の開館情報を確認することを強くお勧めします。
サキャ寺は国宝級の文化財が密集する場所です。火気の取り扱いには細心の注意を払い、施設内の案内に従って行動してください。
現地の習慣と信仰を尊重しましょう。巡礼者の方々の礼拝の邪魔にならないよう配慮し、服装も過度に肌を露出するものは避けるのが無難です。
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