比日神山

概況:
比日神山は、チベット自治区ニンティ市(林芝市)八一鎮に位置する、標高約4500メートルの神聖な山です。チベット語で「猿山」を意味し、チベットの原始宗教であるボン教の聖地として古くから崇められてきました。この山には、仏教をチベットに伝えた蓮花生大師とボン教の修行者アチュン・ジェポが法力で戦ったという伝説が残っており、その結果、この地のボン教が守られたと伝えられています。現在でも、ボン教の信者たちはサガダワ祭り(薩嘎達瓦節)にこの山を逆時計回りに巡礼する習慣があります。山の中腹からは八一鎮の全景を一望でき、また、中国で2番目の規模を誇る「林芝自然生態博物館」が山内にあり、チベットの豊かな動植物を学ぶことができます。

見所:
山頂や山腹に立ち並ぶ無数の五色の経幡(タルチョ)は、風に翻る様子が壮観で、地元の人々の信仰の深さを感じさせます。
山腹にある「林芝自然生態博物館」では、チベットカモシカ、レッサーパンダ、ベンガルトラなど、586種に及ぶチベットの動植物の標本を間近で観察できます。
山の中腹にある展望スポットからは、八一鎮の街並みと、その背後に広がるニャンチェンタンラ山脈の雄大な景色を一望できます。
神山生態広場、渓流沿いの散策路、唐城寺(トゥルナン寺)の跡地、経幡が林立するエリア、古い遺跡区など、見どころが点在しており、散策を楽しめます。
伝説に登場する「天への梯子」とされる大木や、巨石信仰の跡など、ボン教のユニークな信仰の形を目にすることができます。

入場料:
無料。
(注:林芝自然生態博物館のみ、別途入館料がかかる場合があります。)
中国語名:
比日神山(bǐ rì shén shān)
比日神山の観光時間:
ハイシーズン:09:00〜18:00。
ローシーズン:09:00〜18:00。
(注:博物館の開館時間は異なる場合があり、08:00-20:00という情報もあります。訪問前に最新情報をご確認ください。)
比日神山へのアクセス:
住所:チベット自治区ニンティ市バユ区(巴宜区)八一鎮泉州路18号付近。
公共交通機関:
八一鎮の市街地からは、タクシーを利用するのが一般的です。徒歩でもアクセス可能な距離にあります。
林芝自然生態博物館までは、市街地からバスが運行されているとの情報もありますが、本数は少ない可能性があります。
注意事項:
標高が約4500メートルと非常に高いため、体調管理には十分注意し、無理をせずに行動しましょう。高山病の症状が出た場合は、すぐに高度を下げて休むことが大切です。
ボン教の聖地であり、地元の人々の信仰の対象です。経幡やマニ車、供物などには触れないようにし、静かに敬意を持って参拝しましょう。
山道には野生の昆虫などが生息している場合があります。また、気候が変わりやすいので、歩きやすい靴と防寒・防雨対策を万全にしてください。
博物館はメンテナンスなどで臨時休館する場合があります。訪問を計画される場合は、事前に開館状況を確認されることをお勧めします。

比日神山の写真

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