秀巴千年古堡

概況:
秀巴千年古堡は、チベット自治区林芝市工布江達県バ河鎮の秀巴村に位置する、現存する最大規模かつ最も保存状態の良い古代軍事要塞遺跡群です。戎堡や狼煙台とも呼ばれ、ニャン河(尼洋河)風景区の重要な一部を構成しています。建造は唐朝後期とされ、その歴史は約1600年にも及びます。伝承によれば、これは吐蕃王朝のソンツェン・ガンポ(松赞干布)王が、軍隊の連絡や駐屯、防衛のために築いたとされ、その歴史はラサのポタラ宮よりも300年ほど古いとされています。現在は国家AAA級観光地に指定されています。当初は7つの古堡があったとされますが、現在は5つが残っており、その独特の十二面十二棱柱状の外観と、内部の八角形構造は、千年の風雨に耐えた古人の卓越した建築技術を今に伝えています。

見所:
現存する5つの古堡群は、それぞれが30〜50メートル間隔で方陣を成しており、当時の戦場の雰囲気を彷彿とさせます。
古堡は石板と木板を積み上げて築かれており、内部は中空で天井がなく、高さは9層にも及びます。
古堡の周囲には石で囲まれた家屋が配され、全体として難攻不落の防御体系を形成しています。
古堡の向かいの山には、伝説の英雄ゲサル王が妖魔を討つために放った矢の跡が今も残っていると言い伝えられています。
春には、古堡の周囲に自生する多くの野生の桃の木が開花し、歴史的な遺構と淡いピンクの花々が織りなす絶景を見ることができます。

入場料:
入場料は大人20元です。
(注:一部の古い情報源では異なる料金が記載されている場合もありますが、近年の情報に基づいています。)
中国語名:
秀巴千年古堡(xiù bā qiān nián gǔ bǎo)
中国語名の読み方:
シゥ バー チェン ニェン グゥ バオ
英語名:
Xiubaqianniangubao
秀巴千年古堡の観光時間:
ハイシーズン(4月1日~10月31日頃):8:00〜18:30
ローシーズン(11月1日~3月31日頃):8:00〜18:00
※季節や天候により変動する可能性があります。
秀巴千年古堡へのアクセス:
住所:
チベット自治区林芝市工布江達県バ河鎮秀巴村
公共交通機関:
ラサからの場合、大昭寺近くの路布(ルブ)駐車場から発着する中巴(ミニバス)を利用する方法があります。乗客が集まり次第出発し、片道約2時間、料金は片道10元です。
林芝(ニンチ)からの場合は、タクシーやレンタカーを利用するのが一般的です。国道318号線沿いに位置しており、アクセスは比較的良好です。
注意事項:
標高が約3000メートルを超える地域に位置していますので、訪れる際は高山病対策を万全にし、ゆっくりと行動することをお勧めします。 現地の気候は変わりやすく、特に春先や朝夕は冷え込むことがあります。防寒着や雨具の準備があると安心です。 遺跡は貴重な文化財です。古堡に登ったり、壁に落書きをしたりすることは厳に慎みましょう。 観光施設は比較的シンプルです。トイレや売店などは限られている場合があるため、必要なものは事前に準備しておくと良いでしょう。 春の桃花シーズンは特に風情がありますが、それ以外の季節は観光客が少なく、静かに歴史を感じることができます。

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