藏王墓

概況:
蔵王墓(チョンワンム)は、チベット自治区山南市(ロカ地区)のチョンギェ県(瓊結県)にある、吐蕃王朝(7世紀から9世紀)の歴代ツェンポ(国王)や大臣、王妃たちの大規模な陵墓群です。チベット語で「ツェンポ・リ・タク」とも呼ばれます。総面積は約385万平方メートルに及び、チベットに現存する最大規模の王陵として知られています。墓群はムル山(木惹山)の麓、ヤルン川(雅砻河)のほとりに位置し、まさに「背山面水」の理想的な風水地形を備えています。この地は、吐蕃王朝の基礎を築いたソンツェン・ガンポ(松赞干布)の故郷でもあり、彼がラサに遷都した後も重要な聖地として位置づけられました。現在、確認できる陵墓は9基あり、高さ約10メートル前後の方形または台形の平頂封土が特徴的で、これは当時の文献『通典』に「其墓正方,垒石为之,状若平头屋」と記述される形状と一致しています。1961年には、中国の「第一級全国重点文物保護単位」に指定されました。

見所:
ソンツェン・ガンポ(松赞干布)の陵墓:墓群の中で最も有名な主墓です。伝承によれば、内部は九つの区画に分かれ、中央の仏殿には珊瑚の長明灯が灯り、四方の部屋には珍宝が納められていたとされます。封土の頂上には近年修復された小さな祠堂「ソンツェン・ラカン(松赞拉康)」があり、ソンツェン・ガンポ、文成公主、チツン公主(墀尊公主)などの像が祀られています。
ティデ・ソンツェン(赤德松赞)の陵墓:ソンツェン・ガンポの墓の東側に位置する大きな方形の陵墓です。墓の前には、チベットに現存する唐碑の中で最も保存状態が良いとされる墓碑が建てられており、高さ7.18メートル、頂部に宝珠を戴き、碑身には龍の浮き彫り、碑蓋の四隅には飛天像が刻まれた、非常に芸術性の高い石造物です。
都松芒布结(ドゥソン・マンポジェ)の陵墓と石獅子:この陵墓の前には、高さ1.55メートルの一対の石獅子が守護獣として鎮座しています。その姿は胸を張り、堂々としており、唐代の石彫りの特徴をよく表した貴重な文化財です。
広大な歴史的景観:一望のもとに広がる多数の巨大な封土は、かつての吐蕃王朝の強大な国力を今に伝える、非常にスケールの大きな景観を形成しています。特に夕暮れ時には、長い影を落とす墓群が荘厳な雰囲気を醸し出します。

入場料:
大人:60元。
(一部の情報源では無料と記載されているものもありますが、主要な観光情報サイトでは有料(60元)とされているため、こちらを優先して記載します。現地での最新情報をご確認ください。)
中国語名:
藏王墓(cáng wáng mù)
中国語名の読み方:
ツァン ワン ムゥ
英語名:
Die Koenigsgraeber
藏王墓の観光時間:
ハイシーズン:9:00〜18:00
ローシーズン:9:00〜18:00
(多くの情報源で通年同じ時間帯とされており、季節による明確な区分は見られませんでした。)
藏王墓へのアクセス:
住所:チベット自治区山南市チョンギェ県(瓊結県)ムル山(木惹山)の麓。
公共交通機関:
ラサから訪れる場合:
ラサのバスターミナルからツェダン(澤当)行きのバスに乗車します。ツェダンからチョンギェ県行きのバス(約7元)に乗り換え、終点で下車します。そこからは徒歩または地元の交通手段で向かいます。
ツェダン(澤当)から訪れる場合:
ツェダンからは、昌珠寺や雍布拉康と合わせてレンタカーやタクシーをチャーターして巡るのが一般的です。普通の中型車で往復約100元程度です。
注意事項:
ここは歴史的に極めて重要な遺跡であり、国宝級の文化財保護区です。陵墓の封土に登ったり、石獅子などの文物に触れたりすることは厳禁です。 敷地内は広大で、舗装されていない道もあります。歩きやすい靴を履き、日差しが強いため帽子やサングラス、日焼け止めを忘れずに。 標高は約3700メートルです。ゆっくりと行動し、無理をしないようにしましょう。 公式の案内所やガイドがいるとは限りません。事前に歴史的背景を学んでおくと、より理解が深まります。 周辺には売店やトイレなどの施設が限られています。必要に応じて、飲み物などを事前に準備しておくことをお勧めします。
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