スバシ故城

概況:
スバシ故城(苏巴什故城)は、正式には「スバシ仏寺(苏巴什佛寺)」または「ショークリ大寺(昭怙厘大寺)」と呼ばれ、新疆ウイグル自治区アクス地区庫車市の北約20キロメートルに位置する仏教遺跡です。庫車河(別名:銅廠河)が遺跡を東西に分断し、東寺と西寺が川を挟んで向かい合うように建てられていました。その歴史は古く、後漢(1世紀)または魏晋時代に創建され、隋唐時代(6~8世紀)には西域仏教の中心地として、僧侶数が1万人を超えるほどの最盛期を迎えました。唐代の高僧・玄奘三蔵がインドへの旅路でここを訪れ、2か月余りにわたって経典を講じたことでも知られています。また、『大唐西域記』に記録される「昭怙厘大寺」に比定されるこの寺は、『西遊記』に登場する「子母河」のモデルとなったという伝説も残り、ロマンに満ちた史跡です。9世紀の戦火で衰退し、14世紀初頭には完全に放棄されましたが、現在も広大な敷地に仏塔、僧院、殿堂の跡が残り、2014年には「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」の構成資産としてユネスコ世界遺産に登録されました。

見所:
遺跡は庫車河を挟んで東寺と西寺に分かれており、特に西寺側の遺構が多く、見学路も整備されています。川を隔てて広がる遺跡群の全景は、往時の壮大なスケールを感じさせます。
西寺の中心にある高さ13メートルを超える方形の大仏塔は、遺跡のシンボルです。塔のそばの小高い丘に登ると、この仏塔を背景に遺跡全体を見渡す絶好の写真スポットとなります。
僧房や禅房、仏殿の基礎など、生活と修行の場であった建物の跡が数多く残っており、当時の僧侶たちの暮らしに思いを馳せることができます。
1903年に日本の大谷探検隊によって発見された「楽舞図舍利盒」は、当時の文化を伝える貴重な出土品として知られています(現在は博物館所蔵)。また、1970年代には漢代の彩絵棺なども発見されました。
荒涼とした大地に聳える土の遺構と、背後に連なる山々のコントラストは、歴史の流れと文明の興亡を静かに物語る、独特の風情と写真の題材を提供してくれます。

入場料:開放時間:
入場料金は40元です。学生、高齢者、軍人などは優待料金の対象となる場合がありますので、窓口でご確認ください。
中国語名:
苏巴士古城(sū bā shì gǔ chéng)
スバシ故城の観光時間:
ハイシーズン(5月~10月頃):10:00 ~ 19:00
ローシーズン(11月~4月頃):10:00 ~ 18:00(目安)
※最終入場は閉園時間の30分~1時間前となる場合が一般的です。確実な時間は現地の掲示または事前にご確認ください。
スバシ故城へのアクセス:
住所:
新疆ウイグル自治区アクス地区庫車市城北20キロメートル、庫車河(銅廠河)両岸。
公共交通機関:
庫車市内から「庫車地税局」前(解放北路と文化中路の交差点付近)を起点とする、蘭干村(坎村)行きの村民バス(路線バス)を利用できます。「スバシ故城」の入口前で下車可能で、運賃は約5元です。ただし、本数は1日3往復程度と限られており、運行時間が不規則な場合もあります。より便利な方法としては、庫車市内からタクシーをチャーターするのが一般的です。片道の相場は50元から80元程度です。
注意事項:
遺跡一帯は非常に広く、日陰がほとんどありません。夏季は強烈な日差しと高温になりますので、帽子、サングラス、日焼け止めは必須です。
また、水分を十分に補給してください。 見学路は砂利道や未舗装の部分が多いです。歩きやすい運動靴やトレッキングシューズでの訪問をお勧めします。
貴重な世界文化遺産です。遺構に登ったり、落書きをしたりすることは固く禁じられています。
指定された遊歩道を守り、文物を大切にしましょう。 現在一般公開されているのは主に西寺エリアです。
東寺エリアは保護のため立入禁止となっている場合がありますので、指示に従ってください。
遺跡内には売店やレストランはありません。
飲料水や軽食はあらかじめ庫車市内で調達しておくと安心です。
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