嘉業堂蔵書楼

嘉業堂蔵書楼(かぎょうどうぞうしょろう)は、浙江省湖州市南潯古鎮の静かな鷓鴣溪(しゃこけい)の畔に位置する、中国近代を代表する私家蔵書楼です。南潯の大富豪であり「蔵書大王」とも称された劉承幹(りゅうしょうかん)によって、1920年から4年の歳月をかけて建設され、1924年に竣工しました。その名は、清の最後の皇帝である宣統帝溥儀から賜った「欽若嘉業(きんじゃかぎょう)」の九龍金匾に由来します。建築様式は回廊式の煉瓦木造二階建てで、中国と西洋の要素が見事に調和した「中西合璧」の風格を持ち、楼と庭園が一体となった優雅な景観が特徴です。最盛期には約20万冊、60万巻もの膨大な古籍を収蔵し、宋元時代の刊本や明代の刊本、地方志、貴重な稿抄本など、質・量ともに中国有数のコレクションを誇りました。戦乱の時代を奇跡的に乗り越え、1951年に劉承幹自ら浙江図書館に寄贈され、現在は同図書館の一部門として一般に公開されています。

見所:
溥儀皇帝から下賜された「欽若嘉業」の九龍金匾が掲げられた正堂(嘉業堂)は、この楼のシンボルです。
「口」の字形をした回廊式の書楼建築そのものが見所です。巨大な中庭、防潮・防火を考慮した設計(高床式床下構造、周囲の堀)など、蔵書楼としての機能美を見ることができます。
楼内には、劉承幹が収集した古籍や、自ら刊行した「嘉業堂叢書」などの木版が保存・展示されており、往時の学問的営みを偲ばせます。
書楼を囲む中国式庭園には、「嘯石(しょうせき)」と呼ばれる、吹くと虎の咆哮のような音がする太湖石や、池や亭閣があり、散策を楽しめます。
単なる観光地ではなく、現在も浙江図書館の一部門として機能しており、事前予約をすれば実際に所蔵古籍の閲覧が可能な、生きた文化施設です。

入場料:無料(南潯古鎮景区の入場料に含まれています)。
中国語名:
嘉业堂藏书楼(jiā yè táng cáng shū lóu)
中国語名の読み方:
ジャア イエ タン ツァン シュウ ロウ
英語名:
Xieyetangcangshulou
嘉業堂蔵書楼の観光時間:
ハイシーズン(5月~11月、ゴールデンウィークを含む):7:20〜18:00
ローシーズン(12月~4月):7:20〜17:30
※最終入場は閉園の30分前までが目安です。
嘉業堂蔵書楼へのアクセス:
住所:
浙江省湖州市南潯区南西街万古橋(南潯古鎮景区内)
公共交通機関:
湖州市街から南潯行きのバスに乗車し、「南潯古鎮」バス停下車。
古鎮内では、主要観光スポットを結ぶ観光バスや人力車を利用します。嘉業堂蔵書楼は小蓮荘に隣接しており、「小蓮荘」バス停が最寄りです。
上海や杭州などからは、長距離バスで南潯バスターミナルまで行き、そこからタクシーやローカルバスで古鎮入口を目指します。
注意事項:
楼内は貴重な古籍や文化財を保存しているため、フラッシュ撮影や三脚の使用は厳禁です。 指定された場所以外での撮影もお控えください。 静寂な蔵書と学問の空間です。館内では大声での会話や走り回る行為は他の訪問者や研究者の迷惑となりますので、ご遠慮ください。 古籍の閲覧を希望される場合は、事前に浙江図書館や嘉業堂蔵書楼管理事務所へ問い合わせ、許可と手続きを取る必要があります。 建築物は歴史的建造物です。展示ケースや書架、木造の欄干などには触れないようお願いします。 夏季は蒸し暑く、冬季は室内外の温度差が大きくなります。 季節に合わせた服装と、水分補給を心がけてお越しください。
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