もともと長慶寺と呼ばれた西禅寺は中国で最も重要な寺院の一つで、福州五大禅宗寺院にも名を列ねており、福州西郊にある怡山の永欽里に位置している。南朝の梁に建てられたと伝えられている。その後、延寿寺と改められた。五代後唐代長興年間には、閩王の王延鈞がさらに長慶寺と名づけて、後に西禅寺と改めた。寺院内の主な建築物として、天王殿、大雄宝殿、羅漢閣、法殿、蔵経閣、及び明遠閣、祖堂、念佛堂、崇徳堂、禅堂などがうまく配置されており、大規模で、古風かつみやびな風格が漂っている。大雄宝殿門外の両脇には、もともと木造の塔が二塔あり、1922年、鉄筋製の鉄塔に改築された。寺院内に玉佛楼1棟が新設され、楼内にはミャンマーから運んできた大白玉佛2体がおさめられており、一体は座り、一体は横になっている。座っている方の仏像は高さ2,95m、横になっている方は長さ3,7mあり、中国全土最大の玉佛である。蔵経閣内には康熙帝直筆の『薬師経』や、そのほか血で書かれた『法華経』が保存されている。西禅寺は良質のライチが豊富に産出することで国内外問わず名を馳せている。ここではライチを食べながら歌を詠むという風流な集いがあって、“怡山啖茘”と呼ばれており、『啖茘詩話』も編成されている。
西禅寺は世界に名高く知れわたっている。1990年に完成した高さ67m、計15階の報恩塔は、シンガポールの双林寺住職・談禅法師より資金を募り建造された。談禅法師は1983年から西禅寺によって、双林寺住職を引き継ぐよう任命され、その恩義に報いるためということで“報恩塔”と命名した。報恩塔は鉄筋コンクリートで骨組みされ、良質の御影石を用い、全ての階の壁には丹精こめられた彫刻の仏像がはめ込まれ、佛教物語並びに鳥類、獣類、昆虫類、魚類などの模様もその中に施されていて、厳かで美しい芸術的石塔となっている。
参考リンク:
http://www.kando-tairiku.com/dest/05id003912.html
英語名:Xichan temple
