第27回 ハルビン氷雪大世界――氷と光が紡ぐ、夢のユートピアへ

凛と澄んだ冬の空気の中、今年もハルビンに“奇跡の世界”が姿を現しました。
第27回ハルビン氷雪大世界は、氷と雪、そして光が織りなす壮大な芸術空間。
一歩足を踏み入れた瞬間、現実から切り離されたような、幻想の旅が始まります。
■ 主塔「冰灯启梦」――夢を照らす、氷の象徴

会場の中心にそびえ立つ主塔「冰灯启梦(氷灯、夢をひらく)」は、まさに今回の象徴的存在。
雪の結晶を思わせる造形が、神聖な祈りのように“山”を抱きかかえ、
氷雪文化の精神と未来への希望を静かに、そして力強く語りかけます。
夜になると、塔全体が光に包まれ、冷たいはずの氷が、どこか温もりを帯びて輝き出します。
■ 長江と松花江の約束――氷の上で出会う黄鶴楼

千里の旅を経て“出張”してきたのは、湖北・武漢を代表する黄鶴楼。
長江のほとりに立つ名楼が、松花江の氷上に再現されるという、
まさに「長江と松花江の約定」とも呼べる夢の共演です。
南と北、歴史と自然。異なる文化が氷雪の中で静かに交わり、見る者に深い余韻を残します。
■ 主賓省・都市景観群――氷雪に映る中国の多様性

今年の主賓省・都市景観群では、山東・岱廟、福建・土楼、深圳・羅湖口岸を原型とした建築群が登場。

古代の礼制建築から、客家文化、そして現代都市の象徴まで。
多様な建築文化が、氷と雪という共通言語を通して、ここハルビンで新たな“化学反応”を起こします。

■ 中華バロック景観――氷に蘇る、ハルビンの記憶

中華バロック景観エリアでは、
ハルビンの老舗や歴史ある街並みが、氷彫と雪造で静かに復活。
どこか懐かしく、どこか新しい。
氷の質感が、時代の記憶をやさしく封じ込め、歩くたびに、街の物語が聞こえてくるようです。
■ 夢幻城堡――童話が現実になる場所

夢幻城堡の中に広がるのは、まるで童話のページから零れ落ちた言葉たちを、氷雪が受け止め、形にしたかのような世界。
すべてが白く、すべてが純粋で、
現実の喧騒を忘れさせてくれる“氷のユートピア”が、ここにあります。
■ 氷灯の起源――丁香の形、光の魂

氷灯の起源を紹介するエリアでは、ハルビンの市花・**丁香(ライラック)**をモチーフに、光と影を通して氷灯の誕生、進化、そして継承の物語が静かに語られます。
ただ美しいだけではない。
そこには、この街が育んできた文化と誇りが、確かに息づいています。

氷と雪が描く、一期一会の感動をハルビン氷雪大世界は、“見る”だけでなく、“感じる”冬の芸術。
この冬だけの、この瞬間だけの光景を、ぜひその目で、その心で、体験してみてください。
氷が夢を照らし、雪が物語を紡ぐ場所――それが、ハルビン氷雪大世界です。






