老君岩

概況:
老君岩は、福建省泉州市豊沢区の清源山風景名勝区にある中国最大の道教石刻造像で、宋代(960-1279年)に彫られた国家重点文物保護単位です。道教の始祖・老子(太上老君)を象徴するこの石像は、高さ5.63m、幅8.01m、厚さ6.85mの天然花崗岩から雕琢され、「老子天下第一」と称されます。清源山は「閩海蓬莱第一山」として知られ、秦代から開発が進み、唐代に儒・道・仏が共存する聖地となりました。老君岩は、宋代の海上シルクロードの中心地・泉州の繁栄を背景に生まれ、道教の「天人合一」「道法自然」の哲学を体現。慈祥な表情と簡潔な衣褶の彫刻は、老子の『道徳経』の「大道至簡」の美学を反映し、国内外の観光客や学者を魅了します。かつては壮大な真君殿や北斗殿を含む18の道観が周辺にありましたが、現在は露天で自然と調和し、泉州の歴史的シンボルとして静かに佇みます。

見所:
・老君岩石像:宋代の巨大な老子像。慈祥な表情と精緻な彫刻が圧巻。
・清源洞:唐代の泉水が滴る洞窟。明代の書家・張瑞図の石刻が残る。
・南台岩:儒・道・仏の三教が融合する展望台。泉州市街を一望。
・摩崖石刻:600以上の石刻が点在。宋元時代の文化を物語る。
・天湖:清源山の人工湖。杜鵑花が咲く春は特に美しい。

入場料:清源山景区チケット55元(老君岩含む)
中国語名:
老君岩(lǎo jūn yán)
老君岩の観光時間:
ハイシーズン(3月~10月):5:30〜19:00
ローシーズン(11月~2月):5:30〜19:00
老君岩へのアクセス:
住所:福建省泉州市豊沢区清源山風景名勝区
公共交通機関:泉州駅からバス(3番、10番、30番、45番、202番、209番、601番、K1番など)で「清源山風景区」下車、約10~15分。廈門高崎国際空港から泉州まで高速バスで約1時間、そこからタクシーで約15分。景区内は徒歩または観光カート(往復20元)で移動可能です。
注意事項:
・石像は文化財のため、触ったり登ったりしないでください。
・山道は一部急で滑りやすいので、歩きやすい靴を履きましょう。
・ゴミは持ち帰り、環境や文物を守ってください。
・夏季は日差しが強いため、帽子や水分補給を忘れずに。
・天候や疫情防控により一部エリアが閉鎖される場合があります。事前に確認しましょう。

老君岩の写真

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