泉州イスラム教聖墓

概況：
泉州イスラム教聖墓は、霊山聖墓とも呼ばれ、福建省泉州市豊沢区の清源山風景名勝区内に位置する中国最古かつ保存状態が最も良好なイスラム教の聖跡です。国家重点文物保護単位に指定され、1700年以上の歴史を持つ泉州の「海のシルクロード」起点としての役割を物語ります。唐代（618-907年）にアラブやペルシアのムスリム商人がこの地を訪れ、宋代（960-1279年）に聖墓が築かれました。伝説では、イスラム教の預言者ムハンマドの弟子であるサハーバ（聖友）の墓とされ、墓碑にはアラビア語の銘文が刻まれています。周辺は清源山の緑豊かな丘陵に囲まれ、霊山寺や清浄寺と合わせて、泉州の多文化共存の歴史を体感できる聖地です。静かな環境と歴史の重みが、訪れる者に深い感動を与えます。

見所：
・聖墓石刻：宋代のアラビア語銘文が刻まれた墓碑。イスラム教の歴史が感じられます。
・風動石：霊山のシンボルで、自然に揺れる巨石。神秘的な雰囲気が魅力。
・霊山寺：仏教とイスラム教が共存する珍しい寺院。歴史的調和が興味深い。
・三世仏：霊山寺内の仏像。唐宋の彫刻技術が光る貴重な遺物。
・聖墓回廊：緑に囲まれた参道。アラビア風の石柱が独特の風情を醸します。

入場料：清源山景区チケット（55元）に含まれる伊斯兰教圣墓(yī sī lán jiào shèng mù)ハイシーズン（3月～10月）：5:30〜19:00
ローシーズン（11月～2月）：5:30〜19:00住所：福建省泉州市豊沢区清源山霊山路
公共交通機関：泉州駅からバス（3番、10番、30番、45番、202番、209番、601番、K1番など）で「清源山風景区」下車、約10～15分。廈門高崎国際空港から泉州まで高速バスで約1時間、そこからタクシーで約15分。景区内は徒歩または観光カートで移動可能です。・墓碑や石刻には触れず、敬意を持って参拝しましょう。
・山道は一部急で滑りやすいので、歩きやすい靴を履いてください。
・ゴミは持ち帰り、自然環境や文化財を守りましょう。
・夏季は日差しが強いため、帽子や水分補給を忘れずに。
・天候や疫情防控により一部エリアが閉鎖される場合があります。事前に確認してください。