旅情中国 > 中国旅行ガイド > 中国観光地案内 > 河南省 > 洛陽 > 千唐志斎博物馆

千唐志斎博物馆

概況:
千唐志斋博物馆は、河南省洛陽市新安県鉄門鎮にある中国唯一の墓誌銘専門博物館です。辛亥革命の元老である張鈁(ちょう ほう)氏によって1930年代に創設され、唐代を中心に歴代の墓誌銘を収蔵しています。収蔵品は1419点以上にのぼり、そのうち唐代の墓誌は1191点と、国内有数のコレクションを誇ります。これらの墓誌には皇親国戚から庶民まで、唐代社会のあらゆる階層の人物の記録が刻まれており、歴史を証言し、補完し、修正する貴重な史料として「石刻の唐書」とも称されます。博物館は「蟄廬(ちつろ)」と呼ばれる張鈁氏の旧邸宅の庭園内にあり、15連の窯洞と3つの中庭、回廊の壁面に墓誌がびっしりと嵌め込まれた独特の景観が広がります。

見所:
唐代墓誌の大コレクションには、武德年間から天祐年間まで300年間ほぼ全ての年代の墓誌が含まれ、当時の社会の様々な側面を知る手がかりとなります。
墓誌の書体は篆書、隷書、行書、楷書と多様で、唐代書道の変遷をたどれる「唐代書道演变史」とも評されます。
明代の董其昌や清代の鄭板橋をはじめ、米芾、劉墉、王鐸、そして康有为、章炳麟、于右任など近現代の書画名家の作品石刻も所蔵されています。
「近代三絶」と称される張鈁氏の父・張子温氏の墓誌銘は、章炳麟が撰文、于右任が書丹、呉昌碩が篆蓋を担当した合作の名品です。
康有为により揮毫された「蟄廬」の扁額や「听香読画之室」の楹聯など、歴史的由緒ある題字も見所の一つです。
2022年にオープンした新館では、墓誌の歴史や名門望族、則天武后時代などテーマ別の展示やマルチメディアを活用した紹介が行われています。

入場料:
老館(墓誌銘メインエリア)は無料で、身分証の提示により入場できます。
新館(及び張鈁宅院)は有料で、大人料金は60元、小児料金は30元となっています。
中国語名:
千唐志斋博物馆(qiān táng zhì zhāi bó wù guǎn)
中国語名の読み方:
チェン タン ジー ジャイ ボー ウ グァン
英語名:
Museum Of The Tang Dynasty Tablets
千唐志斎博物馆の観光時間:
ハイシーズン(4月~10月):8:30~17:30
ローシーズン(11月~3月):8:30~17:00
※いずれも月曜日は休館となります(祝日・休日を除く)。最終入場は閉館時間の30分前までです。
千唐志斎博物馆へのアクセス:
住所:
河南省洛陽市新安県鉄門鎮
公共交通機関:
洛陽駅あるいは「谷水東站」バス停から、新安県行きの長距離バスを利用します。新安県で鉄門鎮行きの2路バスに乗り換え、「鉄門広場」バス停で下車します。
「谷水東站」バス停から、703路バスを利用し、「千唐志齋站」で下車する直行便も便利です。
あるいは、701路バスに乗車し「職教中心」で下車、712路バスに乗り換えて「千唐志齋站」で下車する方法もあります。
注意事項:
貴重な文化財を保護するため、墓誌石刻には手を触れないようお願いします。 館内では静かに鑑賞し、他の来館者の迷惑にならないようにご配慮ください。 敷地面積が広いため、見学には歩きやすい靴のご準備をお勧めします。 最新の開館情報や休館日については、お出かけ前に公式の情報をご確認いただくと確実です。 写真や動画の撮影は、フラッシュを使用しなければ通常可能ですが、一部エリアで制限がある場合がありますので、現地の表示に従ってください。
千唐志斎博物馆についてのお問い合わせ
千唐志斎博物馆についてのご質問をどうぞ、24時間以内返信します、見積もりは何回も無料!
についてのお問い合わせ