浄土寺

概況:
洛陽浄土寺は、洛陽の龍門石窟から南へ約20キロ離れた伊川県白元鎮鸞浴溝村(現在の水牛溝村)に位置する歴史あるお寺です。北魏の天賜元年(404年)に創建され、1600年近い歴史を誇ります。清らかな白色の岩石が特徴的な地に建てられ、「出家者にとって得難い一片の浄土」という意味を込めて「浄土寺」と名付けられました。隋唐時代には皇室の寺院として栄え、特に三蔵法師として知られる玄奘法師が13歳で得度(出家)した寺として『旧唐書』に記録が残っており、仏教史上でも非常に重要な場所とされています。山門前を流れる「定盟泉」と「倒涧泉」が合流する景観は「二龍戲珠」の宝地と称され、遠くから見ると伊河の東岸に観世音菩薩が仰向けに寝るような形の巨仏(臥佛山)も見えるという、風水的にも優れた環境にあります。

見所:
玄奘法師得度の地としての由緒ある歴史と、それを伝える碑文。
「二龍戲珠」と称される山門前の合流する泉の景観と、周辺の巨仏を思わせる自然の地形。
大殿の基壇や護壁に使われた「出家人难得一方净土」の禅語に通じる白い雲のような石材。
出土した隋唐時代の文物や元代の「雲山舍利之塔」石刻(現在は流失)が物語る、往時の皇家寺院としての栄華。
近隣には「五里三寺」と称される清凉寺、金山寺もあり、合わせて巡礼や観光を楽しめます。
中国語名:
净土寺(jìng tǔ sì)
中国語名の読み方:
ジン トゥー スー
英語名:
Jingtutemple
浄土寺の観光時間:
ハイシーズン(4月1日~10月31日):7:30~17:30(入園は17:00まで)
ローシーズン(11月1日~3月31日):8:00~17:00(入園は16:30まで)
浄土寺へのアクセス:
住所: 河南省洛陽市伊川県白元鎮水牛溝村(旧称:鸞浴溝村)
公共交通機関:
洛陽市街から龍門石窟を経由し、伊川県白元鎮方面行きのバスを利用後、現地でタクシーなどを利用する方法が考えられます。
注意事項:
お寺は歴史的な建築物ですので、壁や碑文などには触れず、大切に見学します。 静寂な環境を守るため、大声での会話は控えめにします。 宗教施設ですので、参拝者の気持ちを尊重し、礼儀正しい態度で訪問します。 夏季は蚊が多い可能性がありますので、虫除け対策をしてお出かけになることをお勧めします。 周辺の「五里三寺」を巡る場合には、歩きやすい靴で行かれると良いでしょう。
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