宝通寺

概況：
宝通禅寺は武漢市武昌区の洪山南麓に位置する、1600年以上の歴史を誇る古刹です。南朝劉宋時代（420～479年）に「東山寺」として創建され、唐、宋、元、明、清の時代を経て、明の成化21年（1485年）に現在の「宝通禅寺」という名前に改称されました。中国で数少ない皇室寺院の一つであり、歴史的に10人の皇帝と6人の王侯に護持されてきた由緒正しい寺院で、「三楚第一佛地」とも称されています。敷地面積は約11万平方メートルと広大で、洪山の斜面に沿って建てられた殿宇は重厚で壮麗、武漢を代表する仏教四大叢林の一つに数えられています。

見所：
洪山宝塔：元代（1280年～1291年）に建立された七層八角形の煉瓦塔で、高さは約44メートルあります。塔内の階段を登ると、武漢の街並みを一望できます。
明代の石獅子：天王殿前に安置された一対の石獅子は、江南地方では最大級の大きさを誇り、芸術的価値が高いです。
万斤鐘：南宋時代に鋳造されたと伝わる大きな鉄鐘で、「万斤鐘」の名の通り、その重さと荘厳な音色が特徴です。
法界宮：1924年に建立された独特な建築様式の建物で、密教の修法の場として使用されました。
聖僧橋と放生池：山門を入ってすぐの広場にある石橋と池で、静かなたたずまいを見せています。

入場料：
大人は10元です。60歳以上の方は身分証の提示で無料で入場できます。宝通寺(bǎo tōng sì)バオ トン スーThe Baotong Buddhist Templeハイシーズン：7:00～16:00
ローシーズン：8:00～16:00
※拝観受付は閉門時間までとなります。住所：
湖北省武漢市武昌区武珞路549号
公共交通機関：
武漢地下鉄2号線「宝通寺駅」下車、D出口からすぐです。
市内バスをご利用の場合は、59路、401路、413路、521路、596路、618路など、多数の路線が「武珞路地鉄宝通寺駅」バス停に停車します。寺院内は石段や坂道が多くありますので、歩きやすい靴で訪れることをお勧めします。 貴重な文化財を保護するため、指定された場所以外での写真撮影や建物・展示物への接触はご遠慮ください。 武漢の夏は非常に蒸し暑く、最高気温が35℃を超える日が続きます。暑い季節の訪問は、水分補給を十分に行い、暑さ対策をしっかりとお取りください。 静かな礼拝の場ですので、お静かに参拝されますようお願いいたします。また、ゴミは指定の場所に捨てるなど、環境保全にご協力ください。