万名塔

概況：
万名塔は、中国湖南省鳳凰古城の沱江北岸に佇む印象的な塔で、虹橋や遐昌閣とともに古城の風景を構成する代表的な建築物の一つです。この塔は1988年、著名な画家黄永玉氏の提唱により、多くの人々の寄付を受けて再建されました。清の嘉慶年間に文字を納めるために建てられた「字紙炉」が前身とされ、寄付者に因んで「万名塔」と名付けられました。高さは約22.98メートル、七層六角の優美な姿で、昼と夜で異なる表情を見せ、特に夜景は灯火に照らされて沱江の水面に映る姿が非常にロマンチックです。

見所：
沱江に映る塔影：万名塔の最大の見所は、澄んだ沱江の水面にくっきりと映り込む姿です。水中と岸上の二つの塔が一つの絵を構成する光景は、息をのむほど美しく、写真撮影に最適です。
ライトアップされた夜景：日没後、塔は温かみのある黄色い灯光で照らし出されます。このライトアップは、沱江沿岸に掲げられた赤い提灯の明かりと調和し、鳳凰古城の夜に幻想的な雰囲気を添えています。
周辺景観との調和：万名塔は、虹橋や遐昌閣、対岸の吊脚楼群といった鳳凰古城を代表する風景と見事に調和しています。この一帯は古城の中でも特に絵のように美しいエリアとして知られています。

入場料：無料万名塔(wàn míng tǎ)ハイシーズン：7:30〜17:30
ローシーズン：8:00〜17:00
住所：湖南省湘西土家族苗族自治州鳳凰県沱江鎮沙湾住所：湖南省湘西土家族苗族自治州鳳凰県沱江鎮沙湾
公共交通機関：
最寄りの交通機関は鳳凰古城駅（高速鉄道駅）です。駅前から古城行きの専用バス（7元）に乗車し、南華門で下車後、タクシーまたは徒歩で沱江沿いを沙湾方向へ向かいます。鳳凰古城内は歩行者専用区域のため、目的地までは主に徒歩で移動します。万名塔の内部には階段がなく、登頂することはできません。外観の鑑賞と周辺の景観をお楽しみください。
夜景の写真を撮影される場合は、三脚を使用される方が多いですが、人通りの多い道幅の狭い場所ですので、他の通行者の邪魔にならないよう十分ご注意ください。
塔周辺の沱江沿岸の遊歩道は石畳ですので、履き心地の良い歩きやすい靴での訪問がお勧めです。夕方や雨の後は特に足元に気を付けてお歩きください。
混雑を避けて静かに塔を鑑賞したい場合は、観光客の少ない早朝の時間帯がおすすめです。