チンギスカン陵

概況:
チンギス・カン陵(成吉思汗陵)は、内蒙古自治区オルドス市伊金霍洛旗の草原に位置する、モンゴル帝国初代皇帝チンギス・カンを祀る記念建造物です。モンゴル民族には「密葬」の風習があるため、真の陵墓の所在地は今もって謎とされており、ここはチンギス・カンの衣冠冢(遺品を納めた墓)として知られています。陵園の面積は約5.5ヘクタールで、1954年に青海省のタール寺から現在の地に移されました。チンギス・カンの最後の息を吸ったと伝えられる駱駝の毛もここに収蔵されています。主体建築は三つの蒙古包(ゲル)様式の宮殿が廊下で連結された独特の形状で、蒙古民族の代表性のある建築として、全国重点文物保護単位および国家5A級観光地に指定されています。

見所:
三つの蒙古包様式の宮殿からなる主体建築は、金色の琉璃瓦と青い雲頭花の装飾が美しく、蒙古民族の建築様式を色濃く反映しています。
正殿には高さ5メートルのチンギス・カン座像が安置され、その背後には「四大汗国」の版図が描かれ、その偉大な業績を偲ぶことができます。
西殿にはチンギス・カンが使用したと伝えられる蘇魯錠(スルド、軍旗の矛先)や、九人の将軍を象徴する九面の旗が供奉されています。
廊下にはチンギス・カンの出生から困難の克服、遠征、そして蒙古諸部族統一までの生涯を描いた大型壁画が展示されています。
八白宮(はちはくきゅう)と呼ばれる八つの白い氈帳(宮帳)は、かつての祭祀の中心であり、その宮帳の形状を見学できます。

入場料:
ハイシーズン:180元/人
ローシーズン:150元/人
※陵墓祭祀区のみの見学は90元となる場合があります。学生は半額、70歳以上の高齢者・軍人・障害者は証明書提示で無料となる場合があります。
中国語名:
成吉思汗寝宫(chéng jí sī hàn qǐn gōng)
中国語名の読み方:
チョン ジー スー ハン チン ゴン
英語名:
Genghis Khan Mausoleum
チンギスカン陵の観光時間:
ハイシーズン(4月20日~10月10日):7:30~18:30
ローシーズン(10月11日~4月19日):8:30~17:30
チンギスカン陵へのアクセス:
住所:
内蒙古自治区オルドス市伊金霍洛旗
公共交通機関:
オルドス市街からは、伊12路バスがチンギス・カン陵まで運行しています。
オルドス伊金霍洛国際空港からは、タクシーで約40分の道のりです。
鉄道をご利用の場合は、オルドス駅で下車後、バスまたはタクシーに乗り換えてお越しください。
注意事項:
陵園内は広いため、歩きやすい運動靴でのご来訪をお勧めします。 草原地帯は日差しが強いです。帽子、サングラス、日焼け止めなどで紫外線対策を十分にお取りください。 陵区内、特に祭祀が行われる区域では、写真撮影が禁止されている場合や、帽子を脱ぎ、敬意を表するよう求められる場合があります。現地の表示や案内に従い、蒙古民族の習慣を尊重してください。 広大な草原と歴史的建造物をお楽しみください。

チンギスカン陵の写真

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