昭君墓

概況：
昭君博物院（昭君墓）は、内蒙古自治区フフホト市玉泉区大黒河南岸に位置する、2000年以上の歴史を持つ史跡です。墓の高さは33メートル、敷地面積は約20ムー（約1.3ヘクタール）で、中国最大級の漢墓の一つに数えられます。ここは単なる墓ではなく、民族友好のシンボルとして広く認知されており、国家AAAA級観光地および全国重点文物保護単位に指定されています。史跡には、昭君の生涯や古代の「和親」文化、匈奴の歴史を紹介する博物館群が併設されており、広大な園内は緑豊かで散策にも最適です。特に秋には周囲の草が枯れてもこの墓だけは青々としていることから「青冢」とも呼ばれ、フフホト八景の一つ「青冢擁黛」として親しまれています。

見所：
「青冢」と呼ばれる高さ33メートルの王昭君の墓は、四季を通じて青々とした草木に覆われる特異な景観を目にすることができます。
神道の両側に立つ6対12尊の石像生や、墓頂の碑亭、漢白玉の石碑など、墓園内の歴史的な石刻群も見応えがあります。
世界で唯一ともいわれる匈奴歴史博物館では、匈奴の文化や歴史に関する貴重な資料を見学できます。
中国古代和親文化館では、昭君の「出塞和親」を中心とした民族融和の物語を学ぶことができます。
園内の「単于大帳」では、実景舞蹈劇「王昭君」の公演が行われることがあります（公演の有無及び時間は要確認）。

入場料：
現在、入場は無料となっています。ただし、博物館の特別展や特定のイベントなどでは有料となる場合がありますので、詳細は公式情報でご確認ください。昭君墓(zhāo jūn mù)ジャオ ジュン ムゥZhaojun Tombハイシーズン（4月1日～10月31日）：8:00～18:00（入場は閉館時間まで）。
ローシーズン（11月1日～3月31日）：8:00～17:00（入場は閉館時間まで）。
※季節や管理状況により変動する可能性があります。住所：
内蒙古自治区フフホト市玉泉区昭君路大黒河南岸。
公共交通機関：
フフホト市内からは、51路バスが駅前を起点に昭君博物院正面まで運行しています。
31路バスも市内（南茶坊経由）からアクセス可能で、「昭君墓」バス停で下車します。
その他、99路バスなどを利用して「南茶坊」バス停で下車し、31路バスに乗り換える方法もあります。入場の際には身分証明書（パスポートなど）の提示が必要となる場合がありますので、ご持参ください。 墓体などの文化財や展示品は大切な遺産です。触れたり、傷つけたりすることのないようご注意ください。 園内は広く、屋外を歩くことが多いです。季節に応じた歩きやすい服装と靴でお越しください。夏季は日差し対策、冬季は防寒対策が欠かせません。 フフホトは大陸性気候で、昼夜の気温差が大きいです。脱ぎ着しやすい服装をお勧めします。 施設内には売店やトイレが限られているエリアがあります。特に長時間の見学を予定されている方は、飲み物などをあらかじめご準備されることをおすすめします。