獅子林

概況:
獅子林は、中国江蘇省蘇州市姑蘇区にある蘇州四大名園の一つで、元代の至正2年(1342年)に高僧・天如禅師惟則が、師である中峰禅師を偲んで建立した禅寺を起源とします。園名は、中峰禅師が修行した浙江省天目山の「獅子岩」と、仏法を説く「獅子吼」、そして園内に点在する獅子の形に似た太湖石の林立に由来します。かつては「獅子林寺」や「菩提正宗寺」と呼ばれましたが、時代の変遷と共に寺から私家園林へと変貌し、明代の画家・倪雲林が描いた『獅子林図』によってその名が広く知られるようになりました。清の乾隆帝は六度にわたりこの地を訪れ、北京の円明園や承徳の避暑山荘にその景観を模して「獅子林」を造営させたことでも有名です。面積約14ムー(約9,333平方メートル)の園内は、国内最大級の規模を誇る太湖石の仮山群が特徴で、「仮山の王国」と称され、2000年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。

見所:
国内最大規模を誇る太湖石の仮山群は、上下3層、21の洞口と9つの経路からなる迷路のような構造で、探検気分を楽しめます。
乾隆帝が自ら「真趣」の匾額を揮毫した「真趣亭」は、金色に輝く豪華な装飾が目を引くスポットです。
園内の主厅である「燕誉堂」は、南北で建築様式が異なる「鴛鴦厅」として知られ、精緻な木彫りを見ることができます。
池に臨んで建つ「石舫」は、民国期に増築された西洋の影響を受けた建築で、園内の歴史の層を感じさせます。
梅花の形をあしらった窓や家具が特徴の「問梅閣」は、早春の梅の開花期に特に風情があります。

入場料:
大人の入場料は、ハイシーズンが40元、ローシーズンが30元です。6歳以下または身長1.4メートル以下の児童、70歳以上の高齢者、障害者、現役軍人は無料となる場合があります。学生および60歳から69歳の高齢者は半額の対象となることがあります。
中国語名:
狮子林(shī zǐ lín)
中国語名の読み方:
シー ズー リン
英語名:
Lion Forest Garden
獅子林の観光時間:
ハイシーズン(3月1日~10月31日):7:30~17:30(入場受付は17:00まで)
ローシーズン(11月1日~翌年2月末日):7:30~17:00(入場受付は16:30まで)
清明節、労働節、端午節、中秋節、国慶節などの祝日期間は、閉園時間が18:00まで延長される場合があります。
獅子林へのアクセス:
住所:
江蘇省蘇州市姑蘇区園林路23号
公共交通機関:
地下鉄4号線の「北寺塔」駅で下車し、4番出口から徒歩約10分です。
バスをご利用の場合は、「好行1号線北線」に乗車し「獅子林」バス停で下車するか、202路、301路、305路、1路、5路、8路、33路などの路線を利用し、「獅子林南」または「北寺塔」などの最寄りのバス停で下車します。
注意事項:
園内の仮山は複雑な迷路のようになっており、お子様から目を離さないようご注意ください。 貴重な文化財を守るため、建物や石刻、展示物に触れたり傷つけたりしないようお願いします。 混雑時には入場制限がかかる場合がありますので、スムーズに入場するには公式の情報を事前に確認されることをお勧めします。 園内は石段や池が多いため、歩きやすい靴での来園をお勧めします。 美しい環境を保つため、ゴミは指定された場所に捨てるようご協力ください。

獅子林の写真

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