盤門

概況：
盤門（ばんもん）は、蘇州古城の西南角に位置する、中国で唯一完全な形で保存されている水陸併設の古城門です。紀元前514年、呉王闔閭が伍子胥に命じて蘇州城を築いた際に設けられた八つの城門の一つで、現在まで現存するのはこの盤門のみです。現在見られる城門は元の至正11年（1351年）に再建されたもので、水門と陸門が並列する独特の構造が特徴です。「北に長城の雄、南に盤門の秀」と称えられ、瑞光塔、呉門橋と合わせて「盤門三景」と呼ばれ、国の重要文化財および国家4A級観光地に指定されています。

見所：
水陸古城門：水陸両用の城門で、甕城（かんじょう）や城壁、古代の兵器などを見学できます。城壁の跑馬道（ほうばどう）を登ると、水門と陸門の全景や古運河の景色を一望できます。
瑞光塔（ずいこうとう）：三国時代の孫権が母の恩に報いるために建立したと伝えられる七層八面の古塔です。1978年には塔の内部から真珠舍利宝幢など貴重な文物が発見され、登頂すると盤門景区全体を見渡せます。
呉門橋（ごもんきょう）：盤門景区の南端に位置する蘇州で最も高い単孔アーチの石橋で、北宋時代に遡る歴史を持ちます。橋の上からは盤門の城楼と運河が織りなす風景を撮影できます。
伍相祠（ごしょうし）：蘇州城の建設を指揮した伍子胥を祀る祠堂で、東院では蘇州の伝統芸能である評彈の公演が行われることがあります。
麗景楼（れいかいろう）：景区内にある美しい楼閣で、水辺に建つ姿が印象的です。周囲の庭園と合わせて、蘇州の庭園美を楽しむことができます。

入場料：大人40元。身長1.4メートル以下の子ども、70歳以上の高齢者、現役軍人、障害者などは無料です。60歳から70歳の高齢者、全日制の学生（大学生以下）は半額の20元で入場できます。盘门(pán mén)ハイシーズン（4月～10月）：7:30～17:30
ローシーズン（11月～3月）：8:00～17:00
（注：夜景や特別イベント開催時は時間が延長される場合があります）住所：江蘇省蘇州市姑蘇区東大街49号
公共交通機関：
地下鉄5号線「新市橋」駅、または4号線・5号線「南門」駅からそれぞれ徒歩10分～15分です。
バスをご利用の場合は、1路、3路、101路、102路、好行2号線などに乗車し、「盤門景区」バス停で下車します。
蘇州駅からは529路バスで直行することもできます。城壁や瑞光塔などは歴史的建造物です。登攀や触れる行為は控え、大切に扱いましょう。
瑞光塔は階段が狭く急です。登塔される方は、足元に十分注意し、転落にお気をつけください。
景区内には池や水路が多いため、お子様連れの方は特に目を離さないようご注意ください。
混雑時には入場制限がかかる場合があります。確実に入場したい場合は、事前に電話（0512-65260004）で確認されることをお勧めします。
園内の美しい環境を守るため、ゴミは指定の場所に捨てるようご協力ください。