虎丘

概況：
虎丘（こきゅう）は、江蘇省蘇州市姑蘇区にある標高約34メートルの小丘で、蘇州古城から北西に3.5キロメートルに位置する国家AAAAA級観光地です。「呉中第一名勝」や「呉中第一山」の美称を持ち、宋代の詩人蘇東坡が「蘇州に到りて虎丘を遊ばざれば、すなわち憾事なり」と詠んだことで広く知られています。その歴史は2500年以上に遡り、春秋時代に呉王闔閭が埋葬された地と伝えられ、埋葬3日後に白虎が丘の上に現れたことから「虎丘」と名付けられたと言われています。かつては海の中に浮かぶ島であった名残から「海涌山」とも呼ばれ、園内には「海涌流輝」の石碑や海涌橋など、海を連想させる名称が数多く残されています。主要な見所として、世界遺産にも登録されている雲岩寺塔（虎丘塔）、神秘的な剣池、千人石などがあり、中国有数の斜塔としても名高い雲岩寺塔は、その独特の姿から「東方のピサの斜塔」とも称されます。

見所：
雲岩寺塔（虎丘塔）は、北宋の建隆2年（961年）に建立された七層八角のレンガ造りの塔で、高さは47.7メートルあります。東北方向に約2.43メートル傾いており、その傾斜の様子から「東方のピサの斜塔」とも呼ばれています。2014年には大運河の構成資産としてユネスコ世界遺産に登録されました。
剣池は、呉王闔閭が多くの名剣と共に埋葬されたと伝えられる神秘的な池です。岩壁には唐代の書家である顔真卿の筆と伝えられる「虎丘剣池」という文字が刻まれており、水深は約5メートルで、冬でも水が枯れることがないと言われています。
千人石は、虎丘塔の下に広がる巨大な紫紅色の石の広場です。伝説によると、晋の高僧である生公がここで説法を行った際、千人もの聴衆が集まり、石がうなずいたとされています。広場は雨の後でも水が溜まらない特徴があります。
試剣石は、呉王闔閭が干将と莫邪によって鍛造された剣の切れ味を試すために斬りつけたと伝えられる巨石で、見事に真っ二つに割れています。
万景山庄は、虎丘の東麓にある蘇州盆景の名園で、数百点の蘇州式盆景を展示しています。借景の手法で虎丘塔を背景に取り入れ、山・水・塔・盆景が一体となった美しい景観を楽しめます。

入場料：
ハイシーズン（4月～5月、7月～10月）：70元
ローシーズン（1月～3月、6月、11月～12月）：60元
※身長140cm以下の子ども、70歳以上の高齢者、障害者、現役軍人は無料となる場合があります。学生および60歳～69歳の高齢者は半額となることがありますので、詳細は現地の表示をご確認ください。虎丘(hǔ qiū)ハイシーズン（5月1日～10月31日）：7:30～18:00（入場は17:00まで）
ローシーズン（11月1日～4月30日）：7:30～17:30（入場は17:00まで）住所：
江蘇省蘇州市姑蘇区虎丘山門内8号
公共交通機関：
蘇州市内からは、バス遊1路、遊2路、32路、好行1号線などを利用し、「虎丘」または「虎丘北門」バス停で下車します。蘇州駅からは遊1路バスが便利です。地下鉄をご利用の場合は、最寄り駅からバスに乗り換える必要があります。園内は石段や坂道が多く、特に剣池周辺や虎丘塔へ続く道は滑りやすい箇所があります。歩きやすい靴でのご来園をお勧めします。
虎丘塔は貴重な世界文化遺産です。壁面に触れたり、落書きをしたりすることは固く禁じられています。
春の花会や秋の廟会などのイベント期間中は大変混雑します。ゆったりと観賞したい方は、平日の午前中をお勧めします。
園内には喫煙指定場所以外での喫煙はご遠慮ください。ゴミは指定の場所に捨て、美しい環境を保つようご協力お願いします。
最新の入場情報や臨時の休業日については、訪問前に公式の情報をご確認されることをお勧めします。