西山林屋洞

概況:
西山林屋洞は、中国江蘇省蘇州市の太湖に浮かぶ西山島(現在の金庭鎮)東部に位置する、道教で「天下第九洞天」、「左神幽虚之天」とも称される由緒ある鍾乳洞です。古くは龍が住むと言われ「龍洞」の別名も持ち、唐代や宋代には帝王による国家祈願の「投龍儀式」が行われた由緒ある聖地でもあります。洞内は広さが500メートル以上に及び、石灰岩が長い歳月をかけて形成した「石室」「龍床」「金庭」「玉柱」などの奇観が数多くあり、年間を通じて約20℃と涼しいことから夏の避暑地としても人気があります。洞外には広大な梅園「林屋梅海」が広がり、早春には梅の花が咲き誇る景勝地としても知られています。

見所:
洞内の鍾乳石景観:洞内には「水晶宮」や「瑶池仙境」と呼ばれるエリアがあり、無数の太湖石が林立する様子は迷路のようで、カラフルなライトアップで幻想的な雰囲気に包まれています。
「林屋梅海」:周辺に広がる3,000畝(約200ヘクタール)にも及ぶ梅園は、全国有数の規模を誇り、毎年2月から3月にかけて「太湖西山梅花節」が開催されることで有名です。
駕浮閣:洞窟の上にある山の頂上に建つ、高さ24メートルの楼閣です。ここからは梅園の全景と太湖の雄大な景色を一望できます。
歴史的文化遺産:洞口には宋代の李弥大による「林屋洞天」や清代の乾隆帝による「天下第九洞」などの摩崖石刻が残り、また「投龍儀式」で使われた唐宋時代の金龍や玉簡などの貴重な文物が出土しています。
林屋晚煙:夕暮れ時に洞窟から山に登ると、鳥が巣に帰り、漁船の帆と家々の炊煙が立ち込める、西山十景の一つに数えられる風情ある景色を楽しめます。

入場料:
大人の入場料は50元です。梅花節などのイベント期間中は料金が変動する可能性があります。
中国語名:
西山林屋洞(xī shān lín wū dòng)
中国語名の読み方:
シー シャン リン ウー ドン
英語名:
Xishanlinwu Cave
西山林屋洞の観光時間:
通年で8:00~17:00となっています。季節やイベントにより変動する可能性がありますので、訪問前の確認をお勧めします。
西山林屋洞へのアクセス:
住所:
江蘇省蘇州市呉中区金庭鎮林屋路158号
公共交通機関:
蘇州駅の西側にあるバスターミナルからバス69路に乗車し、終点の「林屋洞」で下車します。また、地下鉄1号線の終点「木渎」駅で下車し、バス69路または583路に乗り換える方法もあります。
注意事項:
洞内は路面が濡れていて滑りやすい場所や、高低差のある階段が多いため、歩きやすい靴を履いていくことをお勧めします。 洞内は年間を通じて涼しいので、夏場でも薄手の上着があると快適に過ごせます。 洞内の照明は幻想的な雰囲気を出すために全体的に暗いため、足元に十分注意して歩くようにしてください。 貴重な自然の鍾乳石や文化的な石刻を守るため、触れたり傷つけたりしないようお願いします。 園内のゴミは指定された場所に捨て、美しい自然環境を保つことにご協力ください。
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