旅順博物館

概況：
旅順博物館は遼東半島の最南端、旅順口区の太陽溝歴史風景区内に位置する、百年以上の歴史を誇る歴史藝術博物館です。1917年に開館し、日本統治時代には「関東都督府満蒙物産館」として始まり、その後幾度かの名称変更を経て、1954年に現在の「旅順博物館」に改称されました。建物はもともと帝政ロシア時代に計画された将校クラブを基にしており、古ギリシャ・古ローマ・ルネサンス様式と東方建築の特色を融合した折衷主義建築で、その外観自体が一見の価値があります。2008年には中国で最初に「国家一級博物館」に指定されました。園区の面積は15万平方メートルに及び、主館と分館からなり、収蔵品は青銅器、陶磁器、書画、甲骨文字、新疆文物、外国文物など実に40万点以上にのぼり、その中には6万点以上の貴重な文物が含まれています。

見所：
建物自体の重厚な歴史的雰囲気と折衷主義建築様式を鑑賞できます。
清代の画家、孫温と孫允謨によって描かれた国宝級の「全本紅楼夢画冊」は必見です。
新疆トルファン出土の千年以上の歴史を持つミイラ（乾尸）は、非常に貴重な展示品です。
羅振玉旧蔵品を中心とした、銘文が刻まれた貴重な青銅器のコレクションも特徴的です。
分館では日本や朝鮮半島の陶磁器、インドの仏教石刻など、アジア各国の文物を見学できます。

入場料：無料です（ただし、公式サイトや微信公众号での事前予約が必要となる場合があります）。旅顺博物馆(lǚ shùn bó wù guǎn)リュ シュン ボー ウ グァンLsbowuguanハイシーズン（4月1日～10月31日）：9:00～16:30（入場は16:00まで）
ローシーズン（11月1日～3月31日）：9:00～16:00（入場は15:30まで）
休館日は月曜日（祝日の場合は開館）です。住所：
大連市旅順口区列宁街42号
公共交通機関：
大連市内からは、大連駅北広場より旅順行きのバス（南路または北路）を利用し、「黄金街」駅または「三里橋」駅で下車、現地の路線バス（旅順口6路や10路など）に乗り換えて「同心街」駅で下車、徒歩数分です。
旅順区域内では、旅順口1路、3路、6路、10路、12路、14路などのバスに乗車し、「列宁街」バス停で下車すると便利です。
また、観光の利便性を考慮し、旅順環城観光バスも運行されています。路線1は旅順博物館を含む主要観光地を循環しており、旅順駅から乗ご来館の前には、公式の発表や予約サイトで最新の開館情報と予約要件をご確認ください。 館内ではフラッシュを使用した写真撮影はお控えいただき、特にミイラなどの脆弱な文化財については撮影が禁止されている場合がありますので、表示に従ってください。 貴重な文化財と美しい観覧環境を守るため、展示ケースに触れたり、館内で大声で話したりすることはお控えください。 スリッパやヒールの高い靴など、館内を歩くのに不向きな履物での観覧はご遠慮いただくことをお勧めします。 園内は広々としており、ゆっくりと回るには歩きやすい靴が最適です。また、季節によっては日差しが強い日もあるため、帽子や日焼け止めなどの準備があると安心です。