旅順水師営

概況:
旅順水師営は、中国遼寧省大連市旅順口区にある清朝の水師(海軍)駐屯地跡です。その歴史は古く、清の康熙53年(1714年)に設置された旅順水師に由来し、北洋水師が成立する174年も前から海防の要衝として機能していました。1905年1月15日、日露戦争の旅順攻囲戦において、日本軍の乃木希典大将とロシア軍のステッセリ中将がこの地で停戦会見を行ったことで世界的に知られるようになりました。会見は地元農家の屋敷で行われ、現在の建物は1996年に往時の様子を再現して復元されたものです。ここは単なる軍事遺構ではなく、1715年から1880年までの165年間にわたり遼東半島の防衛と海上秩序の維持に役割を果たした歴史の証人です。現在は史跡として一般に公開され、当時の面影を伝える貴重な文化財となっています。

見所:
復元された会見の場:乃木希典大将とステッセリ中将が実際に会見を行った部屋が再現されており、当時の緊張感ある雰囲気を体感できます。
歴史的展示物:会見に関連する写真や資料の展示を通じて、日露戦争の歴史的経緯とその意義を学ぶことができます。
周辺の史跡との連携:203高地や東鶏冠山北堡塁などの日露戦争遺跡と合わせて巡ることで、旅順の歴史をより深く理解できます。
地域の伝統文化:水師営に伝わる「大糖鼓火勺」という保存食は市の無形文化遺産に指定されており、歴史と食文化を同時に楽しめます。

入場料:無料です。
中国語名:
旅顺水师营(lǚ shùn shuǐ shī yíng)
中国語名の読み方:
リュ シュン シュイ シー イン
英語名:
Shuishiying
旅順水師営の観光時間:
ハイシーズン(4月1日~10月31日):8:30~17:30
ローシーズン(11月1日~3月31日):8:30~17:00
旅順水師営へのアクセス:
住所:遼寧省大連市旅順口区水師営街道
公共交通機関:
大連市内からは旅順行きのバスに乗車し、「水師営」バス停で下車します。
旅順駅からは旅順7路、旅順10路、旅順12路などの路線バスを利用できます。
注意事項:
史跡内では、展示物や建物に触れないようお願いします。 静かに見学し、他の訪問者の迷惑にならないようにしましょう。 周辺道路は交通量が多い場合がありますので、歩行の際は十分にご注意ください。 貴重品は各自で責任を持って管理をお願いします。 お手洗いはあらかじめ済ませておくことをお勧めします。施設内のトイレは簡素な場合があります。
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