路面電車(大連市電)

概況：
大連の路面電車は、中国で唯一百年以上の運行が一度も中断されることなく続けられている「生きている化石」のような存在です。現在は、201路と202路の2路線が運行されています。特に201路は、1930年代から1940年代に製造された貴重な車両（DL3000型、DL4000型）や、それらを復刻したレトロな観光電車が走っており、車内の木製の座席や懐かしい装飾、線路を辿る「叮叮当当」という特徴的な音とともに、大連の歴史ある街並みを走るタイムトラベルのような体験を楽しむことができます。一方、202路は完全に現代化された低床式の電車（DL6WA型など）が運行され、市民の日常の足として活躍しています。

見所：
歴史の生き証人：1909年に開通し、中国で最も古くから運行を続ける有軌電車の一つです。古い車両はまさに動く博物館といえます。
独特な乗車体験：レトロな車両の車内は木製の座席や昔ながらの装飾が施されており、走行時の「叮当」という音と相まって、昔の時代に戻ったような感覚を味わえます。
街並みを楽しむ旅：201路は海の見える区間や、老舗商店が並ぶ天津街、現代的な繁華街の興工街など、大連の多彩な表情を車窓から楽しめます。
新旧のコントラスト：伝統的なレトロ電車と現代的な低床電車が同じ線路の上を走る様子は、大連ならではの風景です。

入場料：電車の運賃は、201路は区間制（大連火车站を境に1元または2元）、202路は1元均一です。交通系ICカードや支付宝（アリペイ）の電子乗車コードが利用できます。路面电车(lù miàn diàn chē)ル ミェン ディエン チョーLumiandiancheハイシーズン：詳細な季節による変動は確認できませんでしたが、201路海之韻公園駅の終電は22:30です。
ローシーズン：詳細な季節による変動は確認できませんでしたが、201路の運行は早朝から行われています。住所：大連市の長江路、黄河路などを経由して運行しています。201路の起点は海之韻公園駅、終点は興工街駅です。202路の起点は興工街駅、終点は小平島前駅です。
公共交通機関：201路、202路の電車自体が主要な公共交通機関です。最寄りの駅まで行けば、電車の路線図や案内標識に従って簡単にアクセスできます。大連駅周辺や興工街駅などで乗車することができます。電車には車内で現金を払うか、事前に準備した交通系ICカードやスマートフォンの支付宝アプリで支払います。 観光客に人気の路線ですので、混雑時には席が空くのを待つ必要があるかもしれません。 レトロな車両は現代的な車両に比べて揺れや音が大きい場合がありますので、つり革や手すりにしっかり掴まることをおすすめします。 地元の日常生活を支える重要な交通手段でもありますので、マナーを守って利用しましょう。