済寧漢碑館

概況:
済寧漢碑館(正式名称:済寧市博物館 漢碑室/小金石館)は、山東省済寧市の中心部、古槐路にある鉄塔寺(崇覚寺)古建築群の敷地内に位置する、漢代碑刻を専門に収蔵展示する中国有数の施設です。その起源は1929年(民国18年)にさかのぼり、当時の済寧県教育局長・王大恕によって、文廟や州学明倫堂に散在していた貴重な漢碑を保護・集約するため、「小金石館」として創設されました。その後、済寧市博物館の重要な一部となり、1988年には鉄塔寺建築群と共に全国重点文物保護単位に指定されています。館内には「天下漢碑半済寧」と称されるほど、質・量ともに優れた漢代から三国時代の石刻が収められており、中国書道史や金石学を研究する上で極めて貴重なコレクションとして知られています。これらの碑刻は、隷書が最盛期を迎えた漢代の書法の粋を集めるとともに、当時の歴史や社会を伝える第一級の史料でもあります。

見所:
「景君碑」(東漢):高さ約6.7尺(約2.2メートル)の大きな碑で、「漢故益州太守北海相景君銘」という篆書の額題が特徴です。文字の大部分が良好な状態で残り、書法が規範的で筆力雄渾であることから、篆書藝術研究の重要な史料とされています。
「鄭固碑」(東漢・延熹元年/158年建立):高さ6尺、幅2.5尺で、「漢故郎中鄭君之碑」という隷書の額題があります。下端の一部が欠損していますが、その他の部分は比較的良好な保存状態で、東漢隷書の典型を見ることができます。
「武栄碑」(東漢・建寧元年/168年建立):もとは嘉祥県の武氏墓群にあり、清代の金石家・黄易によってここに移されました。274字の碑文から、当時の人物や社会を知る手がかりを得られます。
「魯峻碑」(東漢・熹平元年/172年建立):済寧にある石碑の中で最大のもので、高さ9尺、幅3尺を誇ります。額題は篆書で、碑文は蔡邕の筆と伝えられています。
「朱君長刻石」(西漢):館内で最も古い時代の刻石で、篆書から隷書への過渡期の書体を留める貴重な資料です。
「孔子見老子画像石」(漢代):もとは武梁祠の一部であった浮き彫り画像石で、孔子と老子の出会いという歴史上の有名な場面が生き生きと描写されています。構図が簡潔で人物描写が細やかであり、漢代石刻藝術の高い価値を示す作品です。
その他、三国時代の魏碑である「範式碑」や、明代に模刻された「郭林宗碑」など、時代を跨いだ石刻の数々も見応えがあります。また、漢碑館の北側には「運河文化石刻長廊」が設けられており、元・明・清から民国時代に至る運河に関連する記念碑など27点が展示されています。

入場料:
済寧市博物館(古槐路館)およびその一部である漢碑館は、無料で公開されています。ただし、特別展などが開催される場合は有料となる可能性があります。
中国語名:
济宁汉碑馆(jì níng hàn bēi guǎn)
中国語名の読み方:
ジ ニン ハン ベイ グァン
英語名:
The Hall Of Han Stele In Jining
済寧漢碑館の観光時間:
ハイシーズン(5月1日~9月30日):8:30 〜 18:00(最終入館は17:00)
ローシーズン(10月1日~次年4月30日):8:30 〜 17:30(最終入館は16:30)
※毎週月曜日は休館日となります(法定休日を除く)。
済寧漢碑館へのアクセス:
住所:
山東省 済寧市 任城区 古槐路38号(済寧市博物館 古槐路館/鉄塔寺内)。
公共交通機関:
済寧市街地からは、バス6路、28路などに乗車し、「証券公司」バス停で下車します。そこから南へ約200メートル歩くと、路地の東側に博物館(鉄塔寺)の入口があります。
その他、多くの路線バスが「博物館」または「鉄塔寺」付近を経由しますので、地元のバス路線図でご確認ください。
済寧駅(火車站)からはタクシーを利用するのも便利で、約15分程度です。
注意事項:
館内、特に漢碑室は静かな環境が保たれています。他の見学者や研究員の邪魔にならないよう、声を控えめにし、落ち着いて鑑賞してください。 展示されている碑刻は、千年以上前の貴重な文化財です。絶対に触れたり、拓本を取ろうとしたり、傷つけたりしないよう、厳重に注意してください。フラッシュを使用した撮影も控えましょう。 博物館は無料ですが、混雑時には入場制限を行う場合があります。事前に済寧市博物館の公式ウェブサイトや電話で最新情報を確認することをお勧めします。 敷地内には鉄塔寺の古建築(宋代の鉄塔、明代の大雄宝殿など)もあり、そちらも見学できます。時間に余裕を持って訪れると良いでしょう。 貴重品は各自でしっかり管理し、スリなどの軽犯罪にご注意ください。
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