開元鉄牛

概況:
開元鉄牛(黄河大鉄牛)は、中国山西省永済市の蒲津渡遺跡に位置する、唐代に造られた世界最大級の浮橋用鉄製地錨です。唐の開元13年(725年)、玄宗皇帝の命により、長安と河東地方を結ぶ交通の要衝であった蒲津橋を強化するために建造されました。当時の国家プロジェクトとして、全国の鉄生産量の相当部分を投入して鋳造されたと言われ、その技術と規模は当時の最高水準を誇ります。各45トンから75トンもの重さがある四頭の鉄牛は、黄河の水を鎮める「鎮河神牛」としての信仰的意味も持ち、それぞれが異なる民族の特徴を持つ鉄人とともに、500年以上にわたり巨大な鉄索浮橋を支え続けました。しかし、金元時代の戦火で橋が焼失し、その後黄河の河道が西へ移動したことで、長い間地中に埋もれていました。1989年に発掘されて再び世に現れ、その雄大な姿は、盛唐の国威と古代中国人の卓越した冶金・鋳造技術を今に伝える貴重な文化財となっています。

見所:
・四尊の開元鉄牛:最も圧巻の見どころです。各々長さ約3メートル、高さ約1.9メートル、重さは数十トンに及び、力強く伏臥する姿は、当時の国家的プロジェクトの壮大さを物語ります。牛の尾には橋の鉄索を繋ぐための横軸が備えられています。
・四体の鉄人像:各鉄牛の傍らには、高鼻深目で異国の風貌を持つ牽牛の鉄人が立っています。これは当時、シルクロードを通じて往来したソグド人などの西方民族を表していると考えられており、国際色豊かな唐代社会を反映しています。
・精巧な構造と鋳造技術:各鉄牛の下には、地中に深く差し込まれた6本の巨大な鉄柱(地錨)があり、浮橋からの強大な引張力に耐える堅固な構造を持っています。表面には鋳型の継ぎ目が残り、当時の高度な鋳造技術を間近で観察できます。
・蒲津渡遺跡の全体像:鉄牛群は、唐代から明代にわたる蒲津渡遺跡の一部です。発掘現場は、黄河の河道変遷や古代の渡し場の構造を理解する上で貴重な場所となっています。
・遺跡博物館の展示:遺跡に隣接する博物館では、蒲津橋と蒲津渡の歴史、鉄牛の発掘と保護の過程、古代の冶金技術などを、模型や映像、パネルで詳しく学ぶことができます。

入場料:
蒲津渡遺跡博物館の入場料は、大人60元です。学生やシニアなどには割引制度があります。詳細は現地でご確認ください。
中国語名:
黄河大铁牛(huáng hé dà tiě niú)
中国語名の読み方:
ホァン ホー ダー ティエ ニィウ
英語名:
Big Iron Oxen Of Yellow River
開元鉄牛の観光時間:
ハイシーズン:8:30〜18:00
ローシーズン:8:30〜17:00 (最終入場は閉館時間の30分前までとなります。)
開元鉄牛へのアクセス:
住所:
山西省運城市永済市蒲州鎮西廂村、蒲州古城西門外の黄河東岸に位置します。
公共交通機関:
永済市街地から観光バスやタクシーを利用するのが一般的です。最寄りの主要観光地である「普救寺」や「鶴雀楼」と合わせて巡る観光ルートバスを利用する方法もあります。永済駅や運城駅からは、現地の交通事情に合わせてタクシーやレンタカーを手配することをお勧めします。
注意事項:
鉄牛などの文物は非常に貴重な文化財です。柵の中に入ったり、文物に触れたりすることは絶対にしないでください。 遺跡は屋外にあります。夏季は日差しが強く、冬季は風が冷たいため、季節に応じた帽子、日焼け止め、防寒対策をしっかりと行ってください。 敷地内は広く、見学には歩きやすい靴が必須です。また、トイレの場所を事前に確認しておくと便利です。 観光シーズンは混雑することがありますので、時間に余裕を持って計画を立てることをお勧めします。 遺跡の歴史的価値を深く理解するために、ガイドブックを読んだり、オーディオガイドを借りたりするのも良いでしょう。

開元鉄牛の写真

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