河坊街（清河坊）

河坊街（清河坊）は、杭州市上城区にある歴史的な歩行者天国です。南宋時代の都・臨安（現在の杭州）の繁華街をイメージして復元・整備されたエリアで、古くは「皇城根儿」（皇居のすぐそば）と呼ばれ、南宋の文化と商業の中心地として栄えました。2002年10月に開街し、清末から民国初期の風貌を再現しています。全長は約1800メートル、歩行者天国部分は青石板（青石の敷石）が敷き詰められ、古風な雰囲気を醸し出しています。杭州の歴史文化を最もよく体現できる街の一つとされ、西湖の世界遺産登録を目指す構成要素にもなっています。

見所：
南宋以来の歴史的雰囲気を感じられる街並みと、伝統的な店構えの老舗が軒を連ねます。
旧「清河坊四つ角」では、孔鳳春香粉店、宓大昌煙草店、万隆火腿店、張允升帽莊というかつての名店が各角を占めていました。
「江南第一豪宅」と称される胡雪岩故居（胡雪岩旧居）では、清朝の大商人の豪華な生活を窺い知ることができます。
朱炳仁銅雕藝術博物館（江南銅屋）では、すべてが銅で造られた独創的な空間と芸術作品の数々を鑑賞できます。
胡慶余堂や方回春堂などの歴史ある漢方薬局で、中国の伝統的な薬文化に触れることができます。
定勝糕、葱包檜儿、臭豆腐など、杭州の伝統的な軽食やスイーツを路上で味わえます。

入場料：街自体への入場は無料です。ただし、胡雪岩故居などの個別施設には入場料がかかります。河坊街(hé fāng jiē)ホー ファン ジエHfj街自体は終日開放されています。主要施設の時間は以下の通りです。
ハイシーズン（4月～10月）：8:00～17:30
ローシーズン（11月～次年3月）：8:00～17:00住所：浙江省杭州市上城区河坊街
公共交通機関：
地下鉄7号線「呉山広場駅」下車すぐ。
バスでは、「呉山広場」「河坊街荷花池頭」「清波門」などのバス停が便利です。多くの路線が乗り入れており、例えば25路、31路、38路、51路、52路、Y6路、Y10路などでアクセスできます。歩行者天国ですので、車両の進入はできません。 週末や祝日、特に夜間は大変混雑します。 比較的ゆっくり散策したい方は、平日の午前中がおすすめです。 路上販売の食品を購入する際は、衛生状態にご注意ください。 胡雪岩故居や朱炳仁銅雕藝術博物館など有料施設は、閉館時間の30分～1時間前に入場受付が終了することが多いです。 伝統的な街並みを保全しているため、段差や石畳が多いです。歩きやすい靴でお越しください。 店内や博物館での写真撮影は、それぞれの規定に従ってください。 フラッシュや三脚の使用が禁止されている場合があります。