五塔寺
ダイライラマ三世の舎利が祀られている
概況:
五塔寺(ごとうじ)は、中国内モンゴル自治区フフホト市玉泉区にある清代の仏塔で、正式名称は「金剛座舎利宝塔(こんごうざしゃりほうとう)」といいます。1727年(清雍正5年)に建設が始まり、1732年に完成した歴史のある塔で、もともとは「慈灯寺(じとうじ)」という寺院の一部でした。しかし、寺院の他の建物は時代とともに損壕し、現在ではこの美しい塔だけが残っています。塔の高さは約16メートルで、基壇の上に五つの小塔が立つ独特の形状から「五塔寺」の愛称で親しまれています。塔はレンガと石で造られており、壁面にはモンゴル語、チベット語、サンスクリット語で書かれた金剛経の経文や、獅子、象、法輪などの精巧なレリーフが刻まれています。また、塔の背面には世界で唯一となるモンゴル語で星宿が記された「蒙古天文図石刻」がはめ込まれており、大変貴重なものとして評価され、1988年には全国重点文物保護単位に指定されました。
見所:
五つの小塔:基壇の上に立つ五つの小塔は中央が七層、四隅が五層となっており、それぞれに仏像や菩薩、菩提樹などの美しい磚彫(せんちょう:レンガ彫刻)が施されています。
蒙古天文図石刻:塔の北壁に嵌め込まれた直径約1.4メートルの石刻は、清代の蒙古族天文学者・明安図(ミンガント)によるもので、1550以上の星を270の星座に分けてモンゴル語で記した世界唯一の天文図です。
磚彫の芸術:塔の壁面全体には、1119尊とも1660尊ともいわれる無数の仏像がレリーフで刻まれており、金剛座の束腰部分(くびれた部分)には獅子、象、金翅鳥など仏教のシンボルが生き生きと彫り込まれています。
歴史の風貌:かつての慈灯寺は失われましたが、残された五塔は当時の宗教的な雰囲気を今に伝えており、塔に登ると五つの塔の間を歩きながら眺望を楽しむこともできます。
入場料: 無料です(本人確認ができる身分証などの提示が必要です)。
営業時間
ハイシーズン(4月1日~10月31日):9:00~17:00(入場は16:30まで)
ローシーズン(11月1日~3月31日):9:00~17:00(入場は16:30まで)
※毎週火曜日は休館日となります(祝日の場合は翌日が休館)。
アクセス
住所: 中国内モンゴル自治区フフホト市玉泉区五塔寺後街48号
公共交通機関:
フフホト市街地からは、1路、26路、27路、31路、56路、76路、81路などの路線バスを利用してアクセスできます。最寄りのバス停で下車後、徒歩数分で到着します。タクシーを利用する場合も便利です。
旅のヒント
塔は貴重な文化財です。壁面の彫刻や経文、特に裏面の天文図石刻には触れないようお願いします。
館内では静かに見学し、他の訪問者の迷惑にならないようにご協力ください。
火曜日は定休日となっていますので、訪問予定日を事前にご確認ください。
無料で入場できますが、身分証明書(パスポートや運転免許証など)の提示が必要となりますので、忘れずにお持ちください。
美しい歴史的環境を守るため、ゴミは指定された場所に捨てるか、お持ち帰りください。
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