十笏園
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十笏園

明代、清代に役人が邸宅として使用していた

庭園・公園 庭園・公園 潍坊 山東省 写真 2 枚

概況:
十笏園(じゅっこくえん)は、山東省濰坊市(いほうし)濰城区にある、中国北方では珍しい江南風の趣を持つ私家園林です。その歴史は古く、明代嘉靖年間(1522年-1566年)に刑部侍郎の胡邦佐の故宅として建てられましたが、清の光緒11年(1885年)に地元の豪商・丁善宝(ていぜんほう)が購入し、約8ヶ月をかけて庭園に改築しました。園名の「十笏」は、古代の官吏が持つ細長い手板「笏(こつ)」に由来し、「たった十個の笏板を並べたほどの小さな庭園」という意味で、そのコンパクトながらも精巧な造りを表しています。敷地面積は約2000~3430平方メートルと小規模ながら、楼閣、亭、榭、書斎、客間など大小34棟の建築物が67の部屋に分かれ、21の院落を形成し、曲がりくねった橋や回廊で結ばれています。園内は池を中心に、築山や奇石が配置され、「北国の小園ながら、水と石の景観の勝れた点で最も優れている」と高い評価を受けており、1988年には全国重点文物保護単位に指定されました。現在は「濰坊十笏園博物館」として公開され、園林だけでなく、隣接する丁氏の旧宅や関帝廟、孔融祠なども含む歴史的建築群を見学できます。

見所:
園の中心にある「四照亭(ししょうてい)」は池に浮かぶように建つ水榭で、四方から景色を楽しめることから名付けられました。柱には「清風明月本無價、近水遠山皆有情」の対聯が刻まれています。
池の北岸に立つ「硯香楼(けんこうろう)」は園内で最も古い明代の建築で、元は書斎として使われていました。ここからは庭園全体を見渡すことができます。
「春雨楼(しゅんうろう)」は「硯香楼」の西側に建つ楼閣で、宋代の詩人・陸游の詩句に因んで名付けられました。
池の東北にある船型の建築「穩如舟亭(おんじょしゅうてい)」は、陸に固定されているのに舟のように見える巧妙な造りです。
園内には清代の書家・鄭板橋(ていばんきょう)や、近代の思想家・康有為(こうゆうい)など、多くの文人の書画や石刻が残されており、文化的な香りも高いです。

入場料:
大人の入場料は22元とされています。学生や高齢者などには割引制度がある可能性がありますので、詳細は現地でご確認ください。過去には無料開放期間もありましたが、最新の情報に基づいています。

営業時間

ハイシーズン/ローシーズンに関わらず、開園時間はほぼ同じ場合が多いです。
開園時間:8:30 〜 17:30(最終入場は閉園30分前を目安にしてください)。

アクセス

住所:
中華人民共和国 山東省 濰坊市 濰城区 胡家牌坊街345号(または49号)。
公共交通機関:
濰坊市内からは、バス22路、23路、62路、82路、150路などを利用し、「十笏園」バス停で下車すると便利です。

旅のヒント

園内の建物や石刻は貴重な文化財です。触れたり、傷つけたりしないよう、大切に見学してください。
静かな庭園の雰囲気を保つため、大きな声での会話はお控えください。 池の周りや石段など、足場が滑りやすい場所があります。
歩行には十分ご注意ください。
園内はコンパクトですが、見所が密集しています。ゆっくり回ると1時間から2時間程度は見込んでおくと良いでしょう。
ゴミは各自でお持ち帰りいただくか、指定の場所に捨て、美しい環境を保ちましょう。

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