和歌山 アドベンチャーワールドのパンダ 4頭すべて中国返還へ

時間:2025-05-27 13:23作者:z閲覧数:

アドベンチャーワールドのパンダ1

和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドで飼育されているジャイアントパンダ4頭が、2025年6月28日に中国へ返還されることが決定しました。

これにより、同園からパンダがいなくなり、国内でパンダを飼育しているのは東京・上野動物園のみとなります 。 返還されるのは、24歳の「良浜(らうひん)」、8歳の「結浜(ゆいひん)」、6歳の「彩浜(さいひん)」、4歳の「楓浜(ふうひん)」の4頭です。

アドベンチャーワールドのパンダ2

良浜は2000年にアドベンチャーワールドで初めて誕生したパンダで、10頭の子どもを育てた母親として知られています 。高齢期に差し掛かっていることから、中国の専門家の意見を受け、医療体制が整った中国で穏やかに過ごすことが望ましいとされました。また、他の3頭は将来の繁殖を目指し、パートナーを探すために中国へ帰国することとなりました 。 

アドベンチャーワールドのパンダ3

 この発表を受け、全国から多くのファンがアドベンチャーワールドを訪れ、別れを惜しんでいます。地元の温泉旅館では、通常の約3倍の予約が入るなど、観光にも大きな影響が出ています 。 アドベンチャーワールドでは、6月27日に「歓送セレモニー」が開催され、パンダたちとの思い出を振り返り、新たな門出を祝う予定です。また、5月26日から6月27日までの間、4頭のパンダはガラス越しでの公開となり、観覧人数や時間の制限が設けられる場合があります。この期間を「お見送り期間」として、ファンが最後の姿を見届ける機会が提供されます 。 

アドベンチャーワールドのパンダ4

 アドベンチャーワールドは、1994年から中国との共同研究を開始し、これまでに17頭のパンダが誕生するなど、国内で最も多くのパンダを飼育してきました。今後、新たなパンダを受け入れるかどうかは未定ですが、園長は「30年間培ってきた経験や知識を今後も継続していけるよう、中国側と協議を進めていきたい」と述べています 。

アドベンチャーワールドのパンダ5

 パンダたちの帰国は寂しいニュースですが、彼らが中国で新たな生活を始め、繁殖に貢献することを願っています。そして、アドベンチャーワールドが再びパンダを迎え入れ、訪れる人々に笑顔を届けてくれる日を心待ちにしています。