【春節カウントダウン】「小年」が来ると、中国は一気に“そわそわ”し始め
中国にお住まいの皆さま、最近街の空気が変わったのを感じませんか? あちこちに赤い提灯が吊るされ、スーパーのBGMが「恭喜恭喜♪」に切り替わり、デリバリーのニーハオの声もどこか急ぎ足……。
そう、いよいよ「小年(シャオニエン)」がやってきます。 中国の人々にとって、この日は単なるカレンダーの1日ではありません。いわば「春節という祭典の開幕ベル」が鳴る日なんです。
■ 台所の神様は、意外と「食いしん坊」?

「小年」の主役は、竈神(かまど神)という台所の神様です。 この日、神様は天界へ戻り、その家族が1年間どう過ごしたかを天の最高神(玉皇大帝)に報告しに行くと信じられています。
ここで面白いのが、中国の人々の知恵(?)です。 「神様、どうか余計なことは言わないで、良いことだけ報告してね」と、神様の口を封じるために「糖瓜(タングア)」という、ものすごく粘り気の強い麦芽糖の飴を供えるのです。
日本にも「八百万の神」がいますが、神様に甘いものを食べさせて口を塞ごうとするなんて、なんとも人間味があってユーモア溢れる発想だと思いませんか?この時期、スーパーの特設コーナーに並ぶ、白くて丸いネバネバの飴を見かけたら、「あ、神様への賄賂(わいろ)だ!」と思い出してみてください。
■ 中国版「大掃除」は、運気のデトックス

小年を境に、街全体が**「掃塵(サォチェン)」**、つまり大掃除モードに突入します。
日本でも年末に「煤払い」をしますが、中国の大掃除はもっと徹底的。 「古い埃(塵)」を払うことは、中国語で同じ発音の「古いもの(陳)」を追い出すこと。つまり、1年の厄をすべてリセットし、新しい福を迎え入れるための**「運気のデトックス」**なんです。
この時期、マンションの廊下で古い家具を整理している人や、窓をピカピカに磨いているお隣さんの姿を見るのも、この時期ならではの風物詩ですね。
■ 餃子か、餅か。北と南の「おいしい境界線」

中国で生活していると、「北は餃子、南は餅(年糕)」という文化の違いに驚かされることがよくあります。
北方に住んでいるなら: ほかほかの水餃子を。
南方に住んでいるなら: モチモチした甘いお餅を。
もし身近に中国人の友人がいたら、「今日の小年は何食べるの?」と聞いてみてください。きっと、自分の故郷の自慢料理について、熱く語ってくれるはずです。
■ さあ、春節の“カオス”を楽しみましょう
小年が過ぎると、物流が止まったり、行きつけのお店が突然「また来年(初八以降)!」と長期休暇に入ったりと、不便なことも増えるかもしれません。
でも、それこそが中国の旧正月。 少し不自由で、でも最高にエネルギッシュな1週間がもうすぐ始まります。
皆さまも、この「小年」という準備期間を楽しみながら、どうぞ素敵な春節をお迎えください。 まずは今日、神様と一緒に甘いものでも食べて、1年間の自分を労ってみませんか?






