ホーム > 中国旅行 > 中国観光地案内 > 河南省 > 鄭州 > 大河村遺跡

大河村遺跡

概況:
大河村遺跡(だいがそんいせき)は、河南省鄭州市金水区にある新石器時代の大規模集落遺跡です。1964年に発見され、1972年から本格的な発掘調査が開始されました。仰韶文化(ぎょうしょうぶんか)を主とし、龍山文化(りゅうざんぶんか)や二里頭文化(にりとうぶんか)、商代の遺構も重なる複合遺跡で、その文化層は厚さ7メートルから12.5メートルに達し、約3300年にわたる連続した歴史の積層を確認できます。遺跡の総面積は約40万平方メートルに及び、中国で初めて「木骨整塑」(もっこつせいそ)という高度な建築技術が確認された場所としても知られ、中国北方における伝統的な民居建築の基本形制を確立したと評価され、「天下第一屋」(てんかだいいちおく)とも称されています。2001年には国務院により全国重点文物保護単位に指定されました。

見所:
「天下第一屋」と称される仰韶文化晚期の房基遺構(F1-4)は、5000年の時を経ても高さ1メートルの壁が残り、当時の「三室一厅」ともいえる居住空間の様子を生き生きと伝えます。
「白衣彩陶」(はくいさいとう)は大河村遺跡を代表する彩陶で、太陽紋、月亮紋、星座紋などが描かれたものは「星空下的陶器」と呼ばれ、古代人の天文観測への関心を窺わせます。
河南博物院の鎮院の宝の一つでもある「彩陶双連壺」(さいとうそうれんこ)は、友好や協力の象徴として解釈されることもある、造形的にも非常にユニークな重要文化財です。
遺跡からは大汶口文化(だいぶんこうぶんか)や屈家嶺文化(くつかれいぶんか)の特徴を持つ文物も出土しており、当時の広域にわたる文化交流を物語っています。
2025年6月にオープンした新館では、1600点を超える精品文物を系統的に展示し、世界の大河文明から中国の仰韶文化まで、大河村の豊かな文化を包括的に紹介しています。

入場料:常設展は無料です。
中国語名:
大河村遗址(dà hé cūn yí zhǐ)
大河村遺跡の観光時間:
ハイシーズン:9:00~17:00(入館は16:30まで)
ローシーズン:9:00~17:00(入館は16:30まで)
※毎週月曜日は休館日となります(祝日を除く)。
大河村遺跡へのアクセス:
住所:河南省鄭州市金水区中州大道と連霍高速道路の交差点南東隅
公共交通機関:鄭州市内からタクシーを利用するのが便利です。バスの場合は、最寄りのバス停で下車後、徒歩で向かいます。詳細な路線は現地の最新情報をご確認ください。
注意事項:
館内の遺構や展示物は大変貴重な文化財ですので、触れたり傷つけたりしないようご注意ください。 静かな環境で他の来館者の迷惑とならないよう、大声での会話はお控えください。
フラッシュを使用した写真撮影は文化財保護のため、制限されている場合があります。
館内は全面禁煙となっていますので、喫煙は指定された場所でお願いします。
混雑時には入場制限がある場合がありますので、時間に余裕を持ってお越しになることをお勧めします。

大河村遺跡の写真

大河村遺跡についてのお問い合わせ
大河村遺跡についてのご質問をどうぞ、24時間以内返信します、見積もりは何回も無料!
についてのお問い合わせ