嵩山少林寺

概況：
嵩山少林寺は、中国河南省鄭州市登封市の嵩山少室山北麓に位置する、中国禅宗と少林拳法の発祥地として世界的に知られる仏教寺院です。北魏の孝文帝により495年に建立され、1500年以上の歴史を持ち、「禅宗祖庭、功夫圣地」と称される「天下第一名刹」です。寺院は少室山の茂る山林の中にあり、「少林寺」の名もここに由来します。2007年には国家5A級旅游景区に指定され、2010年には「天地之中」歴史建築群の一部としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。総面積約57,600平方メートルの常住院（本坊）を中心に、塔林、初祖庵、達摩洞などの見所が広がり、中国仏教史と武術史に欠かせない存在となっています。

見所：
少林寺常住院：七進（七つの序列を持つ）の伽藍配置からなる寺院の中心部で、山門殿、天王殿、大雄宝殿、蔵経閣、方丈室、立雪亭、西方聖人殿などが見られます。寺内には北斉から民国に至る多くの貴重な碑刻や壁画が保存されています。
塔林：歴代の高僧たちの墓塔が立ち並ぶエリアで、その数と規模は中国最大です。唐から清に至るまでの様々な時代の磚石墓塔の建築様式の変遷を観察できます。
少林功夫表演：寺院内の武术館では、正統の少林拳をはじめとする少林功夫の実演を無料で観覧できます（表演時間は公式発表をご確認ください）。
三皇寨：嵩山の自然景観を代表するエリアで、「冊を立てたような」独特の断崖「書冊崖」は特に見応えがあります。少林索道（ロープウェイ）を利用してアクセスすることもできます。
達摩洞：禅宗の開祖である達磨大師が9年間も面壁坐禅を続けたと伝えられる洞窟です。

入場料：
大人：80元
※学生、教師は半額料金の対象となる場合があります。また、6歳以下または身長1.4メートル以下の子ども、60歳以上の高齢者、記者、軍人、障害者などは無料となる場合があります（要証明書提示）。少林索道などの施設利用料は別途必要です。嵩山少林寺(shān shǎo lín sì)ハイシーズン（4月1日～10月31日）：7:30〜17:30（入場は17:00まで）
ローシーズン（11月1日～3月31日）：8:00〜17:00（入場は16:30まで）住所：
河南省鄭州市登封市西北部、嵩山少室山北麓
公共交通機関：
鄭州から：鄭州駅前の長距離バスターミナルから登封市行きのバスに乗車し、約1～2時間で登封市に到着します。登封市からは少林寺行きの路線バスやタクシーを利用します。
洛陽から：洛陽汽車站から少林寺行きの直行観光バスを利用するか、または登封市行きのバスに乗車し、現地で乗り換えます。嵩山少林寺遊覧の注意事項
①呼び方：お寺の僧侶には“師”或い“法師”と呼んでいる、住持僧侶には“長老”或い“方丈”又“禅師”と呼んでいる、ラマ僧には“和尚”或いは“ラマ”、つまり“上師”の意味である。“出家人”と忌み嫌う。間違えると失礼だそう。
②僧侶と会う時：両手合掌、或いは一手は胸の前に立て、少々俯き、というのは正しい敬礼である。
　握手、抱擁、僧侶の頭触るのはだめである。
③お話：僧侶とお話の時は殺害、婚姻、お肉など食べることを避ける。
④挙動：お寺の中に大声で喋る、建築や施設などにわがままに話題にする。わがまま寺院内の建築、仏像などを触る。などを忌み嫌う。