岳麓书院

概況：
岳麓书院は、中国湖南省長沙市の岳麓山のふもとに位置する、北宋の開宝9年（976年）に創建された中国古代四大書院の一つです。「千年学府」と称され、世界で最も古い学府の一つとして知られています。現在は湖南大学の一部として使用されながらも、中国で規模が最大かつ保存状態が最も良好な書院建築群として公開されており、国務院により全国重点文物保護単位に指定されています。門額に掲げられる「岳麓書院」の文字は宋真宗の直筆で、大門の両側には「惟楚有材、于斯為盛」（楚地に材あり、斯れ盛んなり）の有名な対聯がかけられています。朱熹や張栻といった著名な儒学者がここで講義を行った歴史を持ち、王夫之、魏源、曾国藩、左宗棠、黄興、毛泽东など、中国の歴史に大きな影響を与えた多くの人材を輩出しました。

見所：
大門と「惟楚有材、于斯為盛」の対聯は、岳麓書院のシンボルであり、その誇りを表しています。
講堂は書院の中心的な建築物で、かつて朱熹と張栻が「朱張会講」を行い、学術的な議論を繰り広げた由緒ある場所です。
御書楼はかつて書院の蔵書楼であり、三階建ての楼閣建築が印象的です。
「書院八景」と呼ばれる柳塘烟晓、桃坞烘霞、桐荫别径、风荷晚香、曲涧鸣泉、碧沼观鱼、花墩坐月、竹林冬翠の庭園景観は、四季折々の美しさを楽しませてくれます。
岳麓書院の敷地内にある中国書院博物館では、中国古代の教育文化についてより深く知ることができます。

入場料：
大人は40元です。14歳（含14歳）から18歳（不含18歳）の未成年人、60歳（含60歳）から65歳（不含65歳）の高齢者、全日制大学本科及びそれ以下の学歴の在校学生は、有効な身分証明書の提示により半額の20元となります。14歳（不含14歳）以下の児童、65歳（含65歳）以上の高齢者、障害者、現役軍人、軍隊离退休干部は、有効な証明書の提示により入場無料です。岳麓书院(yuè lù shū yuàn)ハイシーズン（5月1日～10月31日）：7:30～18:00（入場は17:45まで）
ローシーズン（11月1日～翌年4月30日）：8:00～17:30（入場は17:10まで）
※ 旧正月（春節）期間中は3日間閉園する場合がありますので、ご注意ください。住所：
湖南省長沙市岳麓区麓山路（湖南大学内）
公共交通機関：
最も便利なアクセス方法は地下鉄です。長沙地下鉄4号線「湖南大学」駅で下車し、2番出口から徒歩約500メートルで到着します。
バスを利用する場合は、「岳麓山南」バス停で下車し、西へ約700メートル歩きます。利用できる路線は、132路、202路、305路、立珊専線、旅1路などです。
自家用車でお越しの場合は、岳麓書院には専用の駐車場がありませんため、湖南大学の駐車場や周辺の有料駐車場を利用することになります。休日は大変混雑しますので、公入場には事前予約が必要です。公式ウェチャット公式アカウント（微信公衆号）「岳麓書院」から、最大3日前（当日含む）に予約とチケット購入が行えます。
書院内は中国文化の重要な遺産です。展示品には触れず、静かに鑑賞するよう心がけてください。
見学にはある程度の歩行が必要となります。歩きやすい靴のご着用をお勧めします。夏場は日差しが強い日が多いため、日焼け対策や水分補給も忘れずに。
混雑時には入場制限が行われる場合があります。余裕を持ったスケジュールで訪れると良いでしょう。
音声ガイドサービス（有料）や、スマートフォンアプリ（例：喜馬拉雅）を用いた無料の音声解説も利用できますので、より深く理解したい方には便利です。